Royは筆者の取材に「ロシアの『分離式』散弾銃アタッチメントは、Mavicへの搭載方法としてはウクライナの無反動型よりも優れている」との見方を示した。「追加の積載重量にあまり余裕がないMavicにとっては、これがいちばん簡素で軽量なものでしょう」
Royによると、発射筒は分離後に落下しないように紐で機体とつながれている可能性もあるという。この場合、筒は発砲するごとに使い捨てにせずに済む。
実包は12番のほかに16番も使われ、ドローンに対する有効射程はいずれも20mとも伝えられる。
増える迎撃ドローン
ウクライナの散弾銃ドローンがロシアのMavicを撃墜する様子を捉えた動画は多数あり、いまではロシアも同じことをやっているようだ。ロシアのドローンメーカー、KB ATLがこのほどソーシャルメディアに投稿した動画には、「鳥(小型ドローン)と戦う新しい方法。主にMavicとヘクサ(コプター=回転翼6つのドローン)で機能する」というキャプションが添えられている。
この動画には、散弾銃の銃身2丁を備えたドローンが、主に爆弾搭載型のクワッドコプターを撃ち落とす戦闘の様子が複数収められている。ほとんどのケースでは、散弾の一撃で目標のドローンが損傷し、墜落している。あるケース(動画の0:29あたり)では、ドローンに搭載された爆弾が空中で派手に爆発している。
Αερομαχίες pic.twitter.com/OSOMFPGPIY
— tt_125 (@tt12514) May 9, 2025
「薄くて脆いプラスチックが使われているMavicは、炭素繊維製フレームのFPV(一人称視点)ドローンほど頑丈ではありません」とRoyは解説する。「標準的で広く入手可能な12番の散弾実包であっても、近距離からMavicを破壊するのに十分なはずです」
もっとも、ウクライナの重爆撃ドローン、通称「バーバ・ヤガー(ヤハー)」など、より大型のドローンに対しては、バードショット(数の多い小粒の散弾)では威力が足りないかもしれない。バーバ・ヤガーには装甲を備えるものもあるとされる。同様にバードショットでは撃ち落とすのが難しい空中目標はほかにもありそうだ。
「大型で飛行速度の速い固定翼型の偵察UAV(無人機)や、捕捉しにくい敵FPV(ドローン)を狩るFPV迎撃ドローンに搭載するには、装薬量を格段に増やした無反動設計が必要になります」(Roy)


