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2025.05.20 08:00

「時候の挨拶」を結びの文例含めて月別に例文付きで紹介!

「時候の挨拶」の意味とは?

季節を感じる日本ならではの習慣

「時候の挨拶(じこうのあいさつ)」とは、季節や天候の変化を言葉にして、相手への気遣いや季節感を伝える伝統的な表現です。日本では古くから手紙や文書を書く際に、まず相手の健康や季節の移り変わりに触れることで、相手とのコミュニケーションを円滑に進める文化が根付いてきました。

ビジネス文書やプライベートな手紙でも、文頭の時候の挨拶と、最後の結びの挨拶によって全体の印象が大きく変わります。四季がはっきりとある日本においては、月ごとに適したフレーズが存在するため、適切な挨拶表現を選ぶことで、より洗練された文章が完成するでしょう。

ビジネスで活かすポイント

ビジネスシーンでは、メールや手紙の最初の数行で相手との距離感を一気に縮めることができます。適切な時候の挨拶を使うと、「この人は礼儀をわきまえている」という印象を与えられ、自然と好感度が上がる効果も期待できます。反対に誤った季節感や陳腐な表現を使うと、かえって違和感を与えるので注意が必要です。


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1月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

1月は新春の雰囲気が色濃く、賀詞や年の始めを意識した挨拶が多用されます。たとえば「新春の候」「初春の折」「寒さもいよいよ厳しさを増す頃」といったフレーズが定番です。

結びの文例: 「寒さはいよいよ本番となりますが、健康にはくれぐれもお気をつけください。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」

2月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

2月は立春があり、暦の上では春とされますが、実際には寒さが続く季節です。「立春の候」「早春の候」「厳寒の中にも春の気配を感じる頃」など、寒さの中にも春の兆しを感じる表現が適切でしょう。

結びの文例: 「春の訪れが待ち遠しい毎日ですが、お体を大切に、充実した日々をお送りください。今後とも何卒よろしくお願いいたします。」

3月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

3月は春らしい日差しを感じ始めるものの、時折寒の戻りがある時期です。「陽春の候」「春寒も薄らぎ、日増しに暖かさが増す頃」など、穏やかな日々への期待を示す挨拶が使いやすいです。

結びの文例: 「花の便りも待ち遠しく感じる今日この頃、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願いいたします。」

4月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

4月は年度の始まりであり、新生活や新年度への期待が高まる季節です。「陽春の候」「桜花爛漫の折」「新緑の息吹を感じる頃」といった表現が定番となります。

結びの文例: 「新年度がスタートし、お忙しい時期かと存じますが、お互い充実した春を過ごせますよう願っております。」

5月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

5月は新緑が鮮やかで、暖かく過ごしやすい日が続くイメージがあります。「新緑の候」「薫風の候」といった言葉で、さわやかな季節感を演出しましょう。

結びの文例: 「心地よい風が吹く季節、お元気にお過ごしください。今後ともよろしくお願いいたします。」

6月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

6月は梅雨入りの時期と重なり、「梅雨の候」「長雨が続く季節」「夏至も近づき日の長さを感じる頃」などが定番です。しっとりとした雰囲気を感じさせる言葉を選ぶといいでしょう。

結びの文例: 「雨の多いこの季節ですが、どうか体調には留意され、お健やかにお過ごしください。今後ともご支援を賜りますようお願いいたします。」

7月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

7月は夏本番を迎え、蒸し暑さが増す時期です。「盛夏の候」「大暑の頃」「蝉の声がにぎやかな季節」といった挨拶が多用されます。

結びの文例: 「暑さ厳しき折、くれぐれもお身体にはお気をつけください。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」

8月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

8月は真夏のピークで、残暑も意識される頃。「盛夏の折」「残暑見舞い申し上げます」「まだまだ暑さが続くようですね」などのフレーズを使い、相手を気遣う言葉がよく使われます。

結びの文例: 「夏の疲れが出やすい季節でもあります。何卒ご自愛のうえ、ご活躍されますようお祈りいたします。」

9月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

9月は秋の入口でありながら、残暑が残ることも。「初秋の候」「秋雨の頃」「朝夕は涼しさを感じるようになりましたが」といった表現が適切です。

結びの文例: 「季節の変わり目、どうか体調を崩されませんようご自愛ください。今後ともご厚誼のほど、よろしくお願いいたします。」

10月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

10月は本格的に秋が深まる時期です。「秋晴れの季節」「爽秋の候」「紅葉の便りが待ち遠しい頃」など、秋の美しさを意識した表現を盛り込むとよいでしょう。

結びの文例: 「秋の夜長を楽しめる余裕ができるといいですね。今後も何卒よろしくお願いいたします。」

11月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

11月は晩秋にあたり、紅葉の見ごろが各地で進む時期。「晩秋の候」「深まりゆく秋」「朝夕めっきり冷え込むようになりました」などのフレーズが定番です。

結びの文例: 「風邪など召されませんよう、温かくしてお過ごしください。どうぞお元気でお過ごしくださいませ。」

12月の時候の挨拶

例文とおすすめの結び

12月は年末の慌ただしさが感じられる頃。「師走の候」「寒さが日増しに厳しくなる時期」「年の瀬を迎え」というように、忙しさや寒さを表す言葉を使い、相手を気遣う内容が多いです。

結びの文例: 「年の瀬で何かとお忙しいことと存じますが、くれぐれもご自愛ください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。」


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まとめ

時候の挨拶は、季節感を大切にする日本ならではの文化であり、手紙やビジネス文書の冒頭を彩る大切な要素です。1月から12月まで、月ごとに異なる情緒や季節行事を踏まえた表現を選ぶことで、相手に温かい印象を与えられます。また、文末の結びも重要で、体調を気遣ったり、今後の関係を願う一文を添えるだけで、全体の印象がぐっと上品になります。

一方、現代ではメールなどカジュアルなコミュニケーションも多くなりましたが、改まった文章や目上の人への連絡では、時候の挨拶を活用することで相手への敬意を明確に示すことができます。四季折々の表現を工夫しながら、相手の立場や背景を考えつつ、丁寧な文章を組み立ててみてください。

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