また、「未来は買える」と題したこの特集を、Part1 The Visionary BuyersとPart2 The Smart Buyersに分けた。Part1は「買ったもの」から個人の哲学に焦点を当ててみた。成功者たちが何を目指しているのかを、買ったものから読み解いていく。
Part2はM&Aで企業を買収することで何を目指しているかを紹介する。その手法、調達力、ゴールから、企業群を3つに分類した。

最後に上記の表に掲載した16財閥を調べると面白い。例えば、回漕業を祖業とする清水市の鈴与も多角経営だが、新事業のひとつに昭和4年設立の「清水食品」がある。研究者である技師を、鈴与の6代目鈴木与平社長が資金と経営の両方で支援するために会社を設立。「ツナ缶」の発明に成功し、アメリカでも大ヒットした。他社の「シーチキン」の元祖であり、清水市は缶詰生産において日本の一大拠点となった。これも未来をつくった歴史的貢献といえるだろう。
冒頭の「成功したいなら、先に何に使うかを考えろ」という問いかけに答えがあるとしたら、「誰かのために使いなさい」ではないだろうか。
六代目鈴木与平|1883年生まれ。5歳で養子に出され、22歳で5代鈴木与平の婿養子に。旧名山崎通太郎。1801年創業の鈴与は回漕業のほか、地場経済振興を目的として製茶輸出、銀行設立、清水港の近代化に貢献。また、与平は事業を拡充して、倉庫業を法人化。清水市会議長、静岡県会議長を歴任。1940年没。


