キャリア

2025.05.21 11:00

デキる部下は上司のタイプを把握し攻略、昇進にも効果的な6つの手法

insta_photos / Shutterstock

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「マネージング・アップ」(managing up、上司の傾向を把握して仕事をスムーズに進める手法)は、キャリアアップに大きな効果を発揮するにもかかわらず、最も過小評価されているテクニックのひとつだ。これは決して、上司に対するこびへつらいや、マインドコントロール、あるいは越権行為ではない。マネージング・アップとは、上司との効率的な働き方を把握し、双方にメリットをもたらすための手段だ。

うまくマネージング・アップを実行すれば、職場の摩擦を軽減し、信頼を高め、自身のパーソナルブランドを確立するとともに、リーダーとしてのスキルを示すことができる。現代の職場では、こうしたスキルがこれまで以上に重要になっている。

上司のストレスを低減し、自身の昇進にもつながるマネージング・アップの効用

今どきの上司は、強いストレスを感じている。2023年のGallup(ギャラップ)調査によると、高い価値を生む仕事に管理職が費やせる時間は、労働時間全体のわずか28%にすぎない。Deloitte(デロイト)による別の調査でも、リーダー格の社員のうち70%が、職能上の枠を超えた要求への対応に苦慮していると回答していた。

ハイブリッドやリモートワークの普及、多様な世代が働くようになった職場の変化、さらには、異次元のスピードで進む新たなテクノロジーの導入など、さまざまな要因によって、現代の職場は複雑な問題を抱えている。こうしたことから、管理職の負担は増すばかりだ。HR Dive(HRダイブ)の調査では、管理職のあいだで燃え尽きが広がっており、2025年に企業側が対処すべき、最も切迫した課題のひとつとして指摘されている。

これらの統計データは、マネージング・アップが、単に役立つスキルというだけにとどまらず、今日の職場で必須の要素になっている理由を浮き彫りにしている。この記事では、今の部署に配属されたばかり、昇進を目指しているなど、どんな立場にいる人にも高い効果が期待できる、マネージング・アップの活用法を6つ紹介する。これをマスターすれば、パーソナルブランドの強化や、リーダーにふさわしいスキルのアピール、ひいてはキャリアアップにつながるはずだ。

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翻訳=長谷睦/ガリレオ

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