夫婦でお金の管理をどのように行っているだろうか。共働き世帯と、どちらか一方のみが収入を得ている世帯とでは、家計管理の方法も異なるだろう。しかし、その形態にかかわらず、「お小遣い制」を導入している世帯は少なくないはずだ。
夫婦間のお小遣い制は、家計の透明性を高め、それぞれが自由に使えるお金を持つことでストレスを軽減する側面もある一方で、その運用方法によっては不満の種となることもあり得る。実際に、お小遣い制を巡る夫婦間の認識の違いや、それがもたらす課題は少なくない。
そのようなお小遣い制の実態について、Clamppyが婚姻済みの全国の男女1236人を対象に「お小遣い制に関する意識調査」を実施。結果を公開している。
それによると、現在のお小遣い額に対する満足度を集計したところ、2万~2万5000円で満足度が82%となり満足度が高まるが、4万~5万円で再び満足度が落ち、5万円以上だと90%が満足だと回答している。4万~5万円で不満を感じている人は、世帯総支給年収が600万円以上でかつ、女性の方が多く不満を感じているようだ。

一方、お小遣い額ごとの配偶者への不満については、1万5000円~2万5000円、3万5000円~4万5000円が、少々不満率が高いものの、概ね不満は抱いていないようだ。

ただ、お小遣い制に不満を抱いている人がいることも事実。不満を抱いている理由としては、「相手は好きなようにお金を使っているが不公平だから」が32%でトップ。「少ない金額でやりくりしているのにお金の使い方に口を出されたから」が21%で続いている。40代の男性は「自分の給料は少ないのに小遣い以外は家計に回され、さらにその中から妻が自由に使っている。妻の給料は全額妻の口座に貯金され、自分は使うことができない」といった、自分は管理されているのに、相手は自由にお金を使える状況にあったり、専業主婦のように収入がない層は、自由に使えるお金がなく不満を感じている人が多く見られたとした。

男女別で集計すると、女性の方が不満に感じている人のほうが多い。お小遣いに差があったり、相手が好きなように使っていると感じていることが要因で、配偶者との収入の差も不満につながっているかもしれない。

お小遣い制の導入経験のある世帯は、採用したがやめたを含めて52%と全体の半分。逆に半数弱は採用しておらず、それぞれがお金を管理して生活をしているようだ。




