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2025.05.19 14:00

3Dアニメ制作を簡素化するAIスタートアップCartwheel、14.5億円調達

Cartwheelのトップページ(Cartwheel/スクリーンショット)

同社のアーリーアクセスプログラムには、DreamWorks(ドリームワークス)、Roblox(ロブロックス)、Duolingo(デュオリンゴ)、Take-Two(テイクツー)といった企業のクリエイターを含む8000人以上のベータユーザーが参加した。カーによれば、多くのユーザーが背景や群衆アニメーションの高速化、迅速なプロトタイピング、あるいはプリビジュアライゼーションのように、従来は時間とコストがかかるタスクにCartwheelをどう活用できるかを探っていたという。カーは、「アニメーションソフトウェアはこの20年ほど、ほとんど変化していません。同じリギングやブロッキングの作業に、毎回3時間もかかるのはおかしいでしょう」と語る。

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Cartwheelには、ライセンス済みの3Dアセットを元に訓練されたキャラクター生成機能も含まれている。ユーザーがスケッチやモデルをアップロードすれば、リギング済みのキャラクターが返ってくる仕組みだ。AIの学習データに対する法的監視が強まる中、創業者たちは有償かつ倫理的に調達されたデータで学習する重要性を強く主張している。

Cartwheelは、Anything World(エニシング・ワールド)やWonder Dynamics(ワンダー・ダイナミクス)などと並んで、拡大する同分野に参入している。Anything WorldはUnityやUnreal Engineなどのゲームエンジン向けに3Dアセットの自動リギングとアニメーションを提供し、大規模なアセットライブラリーや開発者向けツールを特徴としている。現在Autodesk(オートデスク)の一部となったWonder Dynamicsは、従来のモーションキャプチャを用いずにCGキャラクターを実写映像へ挿入する技術を映画制作者向けに提供している。いずれもゲームや商業アニメーションの背景キャラクターなどを担当するプロのアニメーターを主な対象としている。

Cartwheelの出資者には、WndrCo、Khosla Ventures、Accel、Tirta、Human Ventures、そしてAI動画企業のRunway(ランウェイ)などが名を連ねる。投資家たちは、この技術がメディアやエンターテインメントだけでなく、マーケティング、教育、Eコマースなどにも応用可能だと見ている。

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同社の次のステップとしては、今年後半に公開予定のAPIがある。これにより、開発者はCartwheelをゲームやその他のインタラクティブ環境に直接組み込めるようになる。現時点では、誰でもgetcartwheel.comでサインアップし、ブラウザ上でアニメーションを始められる。

カーはいう。「物語を語るためのツールは、もっと多くの人の手に渡るべきです。それが私たちが作っているものなのです」。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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