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2025.05.18 18:00

「また傷つくのが怖い」からついやりがち、愛を遠ざけ孤独を招く心の境界線の引き方3つ

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2. わずかな不快感で人を拒絶する

コミュニティを維持する上で、迷惑を被ることは誰にでもある。だが欠点を見せたり、間違いを犯す人に対して、不寛容な対応をする人がいる。自分自身を守ることは大事だが、そうした姿勢は安全を感じるためには常に警戒しなければならないという前提に立っている。

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専門誌『Group Processes & Intergroup Relations(グループ・プロセシーズ・アンド・インターグループ・リレーションズ)』に掲載された2019年の研究によると、グループ内の誰かが役割を果たさなかったり、問題を起こしたりして他の人の足を引っ張っていると、私たちの脳は心理的苦痛と呼ばれる一種の精神的な不快感を抱く。この苦痛は「この人はグループの成功を脅かす可能性があり、何とかしなければならない」という警告システムのような働きをする。

例えばストーブを熱いと感じれば手を離すように、人は肉体的な苦痛を避けようとする。同じように、自分の目標やウェルビーイングを害する可能性がある人物に心理的な苦痛を感じると、感情的あるいは社会的に距離をとるようになる。具体的には無視する、排除する、縁を切るといった行動を通じて、「面倒な人」を遠ざけようとするのだ。

こうして極めて厳格な境界線をひく人の多くは、過去にこの種の心理的苦痛を感じた経験を持つ。おそらく、誰かに失望させられた経験があるのだろう。再びその苦痛を味わうリスクを冒す代わりに、人をすぐに拒絶したり、親しくなることを完全に避けたりすることで自分を守る。誰にも頼らないことで、将来味わうかもしれない苦痛を防ごうとしているのだ。この反応はある程度まで機能することもあるが、過剰になると相手が本当の脅威でなくてもすぐ拒絶するようになる。

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境界線を設けるたび、あるいは対立しそうな兆候が見えるたびに相手を避けるのではなく、周囲の人と効果的にコミュニケーションをとる必要がある。人は周囲を信頼し、不快な感情に対処したり、意見の相違が生じても解決したりできるようになったとき、感情的に安全だと感じられるようになる。

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翻訳=溝口慈子

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