キャリア

2025.05.18 09:00

3割の従業員がAIツールを秘密で利用、生産性向上を隠す背景に企業はどう対応すべきか

voronaman / Shutterstock

信頼のギャップを埋める

企業が、AIのポテンシャルをフル活用すると同時に、AI導入を巡る従業員の不安を取り除きたいと考える場合、信頼のギャップを埋めるためにできることはいくつかある。

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AIに関する方針を明確にする

AIに関するガイドラインを定め、使用可能なAIツールを明確にすれば、従業員はより安心し、隠すことなくAIを使用できるようになる。こうした方針は、データのセキュリティ懸念に対処すると同時に、イノベーションを推進するものであるべきだ。

「AIによる生産性向上は不利」という見方を解消する

企業側は、AIを使用して生産性を向上させた従業員について、仕事量をただ増やすのではなく、その努力に報いなくてはならない。そのために、業績指標や報酬体系を見直す必要もあるだろう。

包括的なAIトレーニングを実施する

調査では、「勤務先は、AI導入に力を入れているものの、AIツールを使いこなせるようになるための研修を十分に行なっていない」と答えたプロフェッショナルが44%を占めた。スキルのこうしたギャップを埋めれば、AI使用が常態化しやすくなる。

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心理的な影響に配慮する

AIに起因したインポスター症候群の克服にあたっては、AIツールの使用はスキルを強化するためであり、スキルを置き換えるためではないとみなす職場文化を生み出さなくてはならない。リーダーは、AIを使いこなせるスキルの素晴らしさを認め、AIを活用してより良い成果を達成する従業員を評価すべきだ。

AIを使った新たな生産性モデルに向けて

従業員のおよそ3分の1が、生産性向上にAIを活用していることを秘密にしていることが明らかになった。こうした状況は、組織にとって解決すべき課題でもあり、絶好のチャンスでもある。

課題としては、雇用の確保や、プロフェッショナルとしてのアイデンティティ、「生産性が向上すると、かえってペナルティが生じること」などを巡って従業員が抱えている不安に対処しなくてはならない。一方、チャンスは、AIをすでに仕事に取り入れている従業員の革新性を最大限に活用することから生まれる。

AIによって仕事のやり方が一変するなか、企業は、生産性の測定法と評価法を再考する必要がある。未来を手にするのは、AIツールをただ単に導入する組織ではなく、プロセスよりも成果を重視する新たな生産性モデルを生み出す組織になるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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