映画

2025.05.18 17:00

『ミッション:インポッシブル』最新作、トム・クルーズ「最後のミッション」の評価

Jun Sato/WireImage

『ファイナル・レコニング』に対する各批評家の評価は?

Rotten Tomatoesのトップ批評家の多くは、スクリーンで展開されるものの「不可能さ」を指摘しながらも、トム・クルーズが演じる最後の『ミッション:インポッシブル』が持つエンターテインメント性を高く評価している。

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同作品に高評価をつけたニューヨーク・タイムズ紙のマノーラ・ダーギスは、こう書いている。「『ファイナル・レコニング』はバカバカしさ満点だが、大ヒットエンターテインメントの最も洗練された模範例であり、陳腐な表現、贅沢な暴力、頑固な軍国主義にもかかわらず、十分に楽しめた」

同じく高評価をつけた英デイリー・テレグラフ紙のロビー・コリンも 「トム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』シリーズ最後の作品と目されるこの作品は、今やすっかり定着したこのシリーズの基準からしても、畏敬の念を抱かせるほどの良作である」と書いている。

バラエティ誌のオーウェン・グライバーマンも、この作品に見られる「奇妙な傾向」を指摘しながらも、この映画に高評価を与えている。Rotten Tomatoesに掲載されたグライバーマンの批評では、「この映画は、危機的状況に立ち向かう、野心的で、ツイストの効いたプロットをポップコーンを食べながら楽しむことが、どれほど楽しいかを思い起こさせるに十分な出来だ」

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一方、同作品に低評価をつけたハリウッド・レポーター誌のデヴィッド・ルーニーはこう評している。「過去数十年間でハリウッドが生んだ、最も長く続くエンターテインメント・シリーズのひとつがこれで見納めになるのだとしたら、主役俳優の不屈の闘志に対する高得点を除いては、残念なお別れだ」

また、BBCのニコラス・バーバーは、Rotten Tomatoesにこう書いている。「『ファイナル・レコニング』が『ミッション:インポッシブル』シリーズのグランド・フィナーレとして売り出されるのは良いことかもしれない。シリーズとのお別れがこれほど真面目くさった、しかも愚かなものになったのは残念だ」

ウォールストリート・ジャーナル紙のカイル・スミスも「一貫性よりも壮大さが欲しいと感じた。クルーズは、彼が救世主ではなくむしろ破天荒であるとき、彼の映画が最もうまく機能することを思い出すべきだ」

『ファイナル・レコニング』は5月23日より日米同時公開の予定だ。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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