父の日というのは母の日のツイデみたいな感じで、どうもパッとしない。家庭での父の存在がパッとしないためだろうか。そんな父の日の贈り物に関する調査から、父の日の盛り上がりに欠ける原因と思われる問題が明らかになった。
オンライン酒屋クランドは、同社のメールマガジン会員、公式SNSのフォロワーを対象に父の日に関するアンケート調査を行ったところ(回答数101)、父の日に毎年贈り物をしているという人が約3割、ときどき贈る人が4割弱となった。合わせて約7割。意外に高い割合だ。

ちなみに母の日はどうかと言うと、毎年贈っている人は5割強。ときときどき贈っている人は3割強で、合わせて約9割。やっぱり差がある。

今年の予定を聞くと、贈るという人は約7割。しかしその大部分は何を贈るか悩んでいる状態だ。贈るかどうか自体を悩んでいる人は2割弱。贈らないと決めている人を除くと、全体で約8割の人が悩んでいる。もしその悩みが解消されたなら、父の日の活性化が期待できる。

実際に贈っているものを聞くと、お酒や食品などの「消え物」がもっとも多い。要するに無難路線だ。知人以上友人以下への出張のお土産程度の感覚とも言える。あるいは義理チョコならぬ義理ギフトか。

いやいや、そう悲観することはない。7割の家族は父親に何か贈りたいと思っているのだ。しかし、父の日の贈り物で悩むことを尋ねると、「何を贈るか決まらない」という問題がダントツのトップにあげられた。

趣味のある父親なら決めやすいだろうが、だいたい男の趣味は、やれカメラだ、車だ、ゴルフだなどと金のかかるものが多く、お誕生日ではあるまいし、お気軽な予算内で適当なものを見つけにくい。悩みの5位の「父の好みがわからない」は、家族の父との関係性というまた別の問題を示唆しているが、何を贈ればいいのかわからないということに変わりない。
そんなわけで、父の日が盛り上がらない原因のひとつは、お土産以上お誕生日以下の適切な贈り物の選択肢が少ないことと察せられる。バレンタインデーのチョコレートや母の日のカーネーションみたいな定番ギフトが提案されればいいのだが、産業界はそこまでする価値を見出していないのか、そうした動きもない。まあ父親なんて、家族写真には写らないし、あんまり家にいないし、隅っこでニコニコしながら家族を見守る置物みたいな存在でいいのかもしれない。お気持ちだけで十分。



