米NetflixTOP10で『フォー・シーズンズ』から1位を奪う『君との永遠』

JON PACK/Netflix (c) 2024

JON PACK/Netflix (c) 2024

またこのタイミングが巡ってきた。ある番組がリストで順位を上げ、別の番組が順位を下げた。『フォー・シーズンズ』(The Four Seasons)はNetflix(ネットフリックス)の米国トップ10リストで新しい番組に王座を奪われたが、今回は毎週月曜日に配信される『WWE RAW』(日本では未配信)は除外することにする。むしろ、『フォー・シーズンズ』が3位に落ちる中で、それを上回った別のシリーズが注目に値する。

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そのシリーズとは『君との永遠(Forever)』だ。これは、物議を醸してきた数十年前のジュディ・ブルームの小説を現代向けにアレンジした新作ロマンティックドラマである。マイケル・クーパー、ラヴィー・シモーン、ゾシャ・ロケモアが出演し、裕福な青年がシングルマザーに恋をし、出会いによって二人の人生が「永遠」に変わっていく物語だ。

本作品は批評家と視聴者の両方から驚くほど高い評価を得ており、Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では批評家・視聴者ともに95%を獲得している。一時は批評家から100%の評価を受けていたが、1件の否定的レビューで下がったようだ。また、IMDbでも7.8/10という高めのスコアを示しており、このサイトの基準では優秀な部類に入る。ミニシリーズとは銘打たれていないため、この視聴数と比較的低コストと思われる制作費を考慮すると、さらに続編が制作される可能性は高いだろう。

同様の疑問は『フォー・シーズンズ』にも当てはまる。視聴数は好調で、キャストも続投に意欲的であるにもかかわらず、シーズン2の制作決定はまだなされていない。ただし、Netflixが次回作を正式に発表するにはまだ早い段階であり、水面下で交渉が行われている可能性もあるため、ファンとしては過度に心配する必要はないだろう。シーズン2が更新されるのはほぼ確実だと考えられる。

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トップ10リストの残りには、過去の人気作である『YOU ー君がすべてー』と『ランサム・キャニオン』が、それぞれ4位と7位に入っている。新作シリーズ『ザ・ロイヤルズ』は6位でデビューし、レビューは芳しくないものの今後さらに順位を上げる可能性が高い。自分はちょうど『エテルナウタ』を見終えたところだが、これはアルゼンチン発の非常に風変わりながらおもしろいSFシリーズで、すでにシーズン2の制作が決定している。シーズン1が気になる結末で終わったため、続きが見られるのは嬉しい限りだ。ロッテン・トマトで100%を叩き出した『ゼウスの血』は9位に位置し、3シーズンすべてが100%を記録するという前例のない快挙を成し遂げて完結した。実に見事だ。もう放送は終了しており、その偉業をそのまま歴史に残すことになりそうだ。それだけの価値がある作品だと思う。

『君との永遠』がこの先どれほど首位を維持できるかは不明だが、RAWがランキングから外れるタイミングには間違いなく完全に1位となるだろう。

君との永遠(Elizabeth Morris/Netflix)
君との永遠(Elizabeth Morris/Netflix)

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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