2. スケジュールが合わず一緒に過ごす時間が失われる
私たちは、野心とプライベートの時間が密接に結びついていること、それによって相手と密に過ごす時間が仕事に奪われていることを忘れてしまいがちだ。
例えば、あなたの仕事が9〜5時の勤務時間帯に行われて残業が少なく、相手が夜勤のある働き方をしていると、2人で一緒に過ごす時間を逃してしまう。その結果、夜一緒に出かけるチャンスを逃し、自然発生的な行動がなくなり、2人が奇妙にも一つ屋根の下で別々の生活を送っているように感じる事態に陥ってしまうリスクがある。そして関係がうまく行かなくなり始めることも多い。
専門誌『Journal of Family and Economic Issues(ジャーナル・オブ・ファミリー・アンド・エコノミック・イッシューズ)』に2012年に掲載された研究によると、男性が残業したり不規則なシフトで働いたりすると、結婚生活の質が低下する傾向がある。配偶者が十分な時間を一緒に過ごしておらず、ないがしろにされていると感じるようになると、男性が家を留守にすることで夫婦の関係がこじれる可能性がある。
女性の場合、問題は勤務時間だけでなく、仕事が私生活に及ぼす影響にあると研究者らは指摘している。交代制やあらかじめ決められていないシフトで働いている女性はクタクタだと感じているという。仕事と並行して家事の大部分も担うことが多いために自分自身や家族のための時間が足りず、その結果、夫婦関係が悪化することもある。
だからこそ、一緒に過ごす時間を意図的に作る必要がある。週に1度夜にデートしたり朝にコーヒーを飲みながら語らったり、あるいは互いの予定を調整して同じ日に休みを取るようにするなど、気持ちがつながっているようにするためのルーティンを設けるといい。
一緒に出掛けるなど自然発生的な行動の機会が減ると、親密さを意図的に保つことがより重要になる。追い求めている目標と同じように、一緒にいる時間を意図的に持つように心がけたい。
目標に取り組みながら、恋愛関係を上手く続けるヒント
自分だけの目標や2人の目標に取り組みながら、恋愛関係を維持するためのヒントをいくつか紹介しよう。
1. デートをビジネスミーティングにしない
デートでは共通の目標以外のことを話すよう意識する。そうしなければ、一緒にいる時間がロマンチックな外出ではなく、ビジネスミーティングのように感じられるかもしれない。笑ったり思い出を共有したり、愉快なひとときを過ごせるよう余裕を持ちたい。


