普段の時間管理モードを理解する
このアンケートの結果で、あなたが普段どのような方法で時間を管理しているのかが見えてくる。回答が最も多かったカテゴリーが、あなたの普段の時間管理モードだ。
1.マルチタスク型
2.先延ばし型
3.完璧主義
4.バランス型
ふたつ以上のカテゴリーで回答数が同じだった場合は、状況に応じて異なる時間管理モードを用いることが多いタイプなのかもしれない。
では、タイムマネジメント・クイズに答えて、自分本来の時間管理モードを突き止め、生産性を向上できる、自分に合った戦略を手に入れよう。
各カテゴリーの詳細を説明しよう。
マルチタスク型
あなたはテンポの速い環境で実力を発揮するタイプで、一度に複数のタスクをやり繰りすることが多い。こうしたやり方だと、生産性を実感できるかもしれないが、タスクを頻繁に切り替えていると効率が低下し、ストレスが増すことがある。ひとつのタスクのみに深く集中することがなかなかできず、未完了で終わってしまったり、精神的な疲れを感じたりするかもしれない。
「タイムボクシング」や「シングルタスキング」といった方法を取り入れれば、集中力と効率性の向上に役立つ可能性がある。
先延ばし型
あなたは、タスクを先延ばしにしがちだ。難しそうなタスクや、興味を持てないタスクとなると、その傾向がいっそう顕著になる。プレッシャーがかかった状況ではうまくいくこともあるだろう。しかし、追い詰められてばかりいると、どうしてもストレスを感じたり、土壇場になって慌てたりすることになる。仕事に着手したり、モチベーションを維持したりするのに苦労しているのではないだろうか。
このタイプの人は、タスクを細かなステップに分類し、納期を明確に決め、ほかの人に説明責任を果たさなければならないようにすると、先延ばしのくせが克服でき、勢いをつけられるようになるかもしれない。
完璧主義
あなたは、高いハードルを設け、努力して非の打ちどころのない成果を達成しようとするタイプだ。そのため、仕事の品質は確保される。しかし、失敗に対する恐怖感を覚えるあまり、必要以上に分析したり、躊躇したりする結果、仕事のスピードも落ちることになりかねない。「これで十分だ」と判断して次に進むべきタイミングを、うまくつかめないのかもしれない。
現実的な完成レベルとは何かを明確にし、完璧を目指すよりも先に進むようにすれば、効率性が上がり、高いハードルも維持できるようになる。
バランス型
あなたは、時間を上手に管理しながら、生産性とウェルビーイングの健全なバランスを維持するタイプだ。ほかの時間管理モードと異なり、過度なマルチタスクや先延ばし、完璧主義に陥ることはない。戦略的な観点に立ってタスクに優先順位をつけ、現実的な納期を定め、休息と自分のウェルビーイングのため時間を確保している。こうしたアプローチのおかげで、高いパフォーマンスと持続可能な成功が可能となる。融通が利き、困難をしなやかに乗り越えられるのだ。
継続的に振り返り、少しずつ調整していくと、バランスの取れた今の状態を、今後も長く維持できるだろう。ほかのモードについても目を通して、同僚の考えや気持ちを理解しよう。
自分の時間管理モードを突き止めると、自分本来の傾向と習慣を見通せるようになる。そうすれば、自らの強みにより合致したツール、最大の悩みを真っ先に解消してくれるツールに焦点を絞りやすくなるはずだ。


