欧州

2025.05.11 09:00

ウクライナ軍の大砲がどんどん地中へ 砲兵戦術にも修正迫るドローンの脅威

ウクライナ軍の2S1グボズジーカ122mm自走榴弾砲が地下掩蔽部から出る様子。テレグラムに投稿された動画より

もっとも、FPVドローンの成功が確実に保証されているというわけではない。無線通信タイプは電波妨害(ジャミング)に遭う可能性があるし、光ファイバー通信タイプは、そのケーブルをたどって操縦士の居場所を突き止められるおそれがある。また、車両に追加装甲やメッシュ(網)、ネットを施したり、あるいは車両やその乗員が隠れる構造物の入口を塞いだりするだけでも、ドローンを防ぐことができる。

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土は優れた防護を提供してくれるので、戦争がさらに長引き、前線を飛び回るドローンがますます増えるにつれて、装甲車両の乗員らがどんどん「地中潜む生き物」のように進化していっても驚くには当たらない。

車両がどれだけ地下に潜り込めるか、あるいはどのくらいの速さでそれを進められるかの制約要因になるものがあるとすれば、それは隠れ場を掘るのに必要な工兵機材だ。ウクライナ軍の少なくない数の部隊が、掘削機を購入するための資金を募っているのにはそれなりの理由がある。

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forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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