北米

2025.05.10 11:00

新ローマ教皇、24年の米大統領選で投票 SNS投稿からも政治的傾向が明らかに

新たなローマ教皇に選出されたレオ14世。2025年4月8日撮影(Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images)

新たなローマ教皇に選出されたレオ14世。2025年4月8日撮影(Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images)

カトリック教会の最高指導者、ローマ教皇を決める選挙で8日、新教皇に選出されたレオ14世(本名・ロバート・プレボスト)が、2024年の米国の大統領選挙など、過去の選挙で投票していたことが報じられている。この事実から、米国人初の教皇の政治的傾向がある程度明らかになるものとみられる。

米紙ニューヨークタイムズと米CBSニュースは、米シカゴ郊外ウィル郡の投票記録と世論調査会社の有権者情報を基に、シカゴ出身のレオ14世が直近で投票したのは2024年の米大統領選で、不在者投票だったと報じた。レオ14世は、2000年、04年、08年、12年、24年の大統領選で投票していたが、16年と20年に投票した記録はなかった。シカゴのある米イリノイ州の有権者は所属政党を登録する必要がないため、レオ14世は民主党員としても共和党員としても登録されていなかった。

前任のフランシスコ前教皇は「移民や難民と緊密に協力する」米国の司教らへの支持を表明し、「一部の移民の不法滞在を暗黙的または明示的に犯罪行為と同一視するような措置には反対だ」と述べるなど、米国のドナルド・トランプ政権の「大量強制送還」を批判していた。トランプ大統領について、レオ14世は公には発言していないが、兄のジョン・プレボストは8日、米ABCニュースに対し、新教皇はフランシスコ前教皇の跡を継ぎ、「権利を奪われた人々や貧しい人々、そして声を上げられない人々に配慮するだろう」と信じていると語った。

「ロバート・プレボスト」の名前が付いたX(旧ツイッター)アカウントでは、トランプ大統領やJ・D・バンス米副大統領の発言を批判する複数の投稿が確認できる。同アカウントは、聖書は人が誰を愛するかについて階層構造を示唆しているとするバンス副大統領の主張について「J・D・バンスは間違っている」との見出しで批判した米紙ナショナル・カトリック・レポーターの記事を共有していた。そのほか、トランプ大統領が不法移民を「悪いやつら」と表現したことや、2017年にイスラム教徒が多数を占める複数の国からの移民の入国を拒否したこと、不法移民の親から子どもを引き離す政策を批判する他人の投稿も再投稿していた。

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翻訳・編集=安藤清香

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