2. 気持ちの面でサポートされ、つながりを感じる
幸せな結婚に寄与する要因として、414人が感情面でのつながりとサポートだと回答した。
つながっている、支えられていると感じるとき、自分の内なる世界を相手と分かち合い、臆することなく安らぎを求め、共感を得ることができる。感情面で支え合う夫婦は危機的状況に陥った時だけでなく絶えず心を通わせている。
専門誌『Current Psychology(カレント・サイコロジー)』に掲載された2023年の研究では、前向きで遊び心のあるユーモアや軽い冗談を言うと関係の満足度が高まり、困難な時にお互いを力付けるのに役立つことも示唆されている。研究者たちはまた、相手が落ち込んでいるとき、相手の長所やこれまでに成し遂げたこと、相手の自己肯定の前向きなところに対して感謝の気持ちを表すことが力を発揮することも強調している。
支え合うカップルは、ありのままの自分でいられる安全な空間をお互いに提供し、積極的に相手の話に耳を傾け、共感や承認、気遣いをもって応える。これは孤独や生きていく上で避けられないストレスへの強力な対抗策となる。
そうしたサポートの雰囲気を作り出すには、相手がどう感じているかを毎週確かめるといい。「私たちの関係のことを最近どう思ってる?」「今週何が気になってる?」などと尋ねることで、より深い会話と感情的な親密さにつなげられ、相手がどう感じているかがあなたにとって本当に重要であることを示せる。
3. 安全だと感じる
結婚生活における安全とは物理的なものだけではない。感情面での安全、つまり、喜んだり怒ったり、不安になったり、欠点があったりしても、ありのままの自分を受け入れてもらえるという感覚が含まれる。それは、自分の感情やニーズを表現するときに、罰っせられたり嘲られたり、あるいは引かれたりすることを恐れることはなく、パートナーが安定した信頼できる人であることを意味する。
感情面で安全だと感じている夫婦は、敵対的になることなく対立することができる。相手が自分の弱さにつけ込むことはないと分かっているため、お金や子育て、互いの距離、個人的な目標などについて闊達に話し合える。何はともあれ相手を信じ、相手が好意的であることを前提とし、守りの姿勢を取るのではなく寛大さで対応する。
その結果、安全だと感じる結婚生活には正直さや成長を促し、意見の相違さえも許容する余地が生まれる。夫婦が安全だと感じるとき、相手を刺激しないよう慎重になるということはない。互いが好奇心に満ち、オープンかつ大胆でいられ、たとえ対立しても互いの愛は確かなものだと知っている。
専門誌『Annual Review of Psychology(アニュアル・レビュー・サイコロジー)』に2024年に掲載された研究によると、パートナーに深く愛され、気遣かわれ、そしてニーズに応えてもらっているとき、そしてふたりで意思決定をする際に敬意と平等が優先され、力関係のバランスが取れているときに人は本当に安全だと感じるのだという。
「日常的なやり取りの中で、相手に対する影響力や支配力が通常より小さい(あるいは大きい)場合、つまり関係性の中で自分の力が弱い場合、相手にあまり受け入れられておらず守られてもいない、あるいは安全でないと敏感に感じる」と研究者たちは説明している。
安全性は明確な境界線や敬意を持ったコミュニケーション、一貫した信頼性を持つことを通じて作り出されなければならない。それは一度作れば忘れてしまうようなものではなく、相手を安心させたり気遣ったりという日々の些細な瞬間を通して築かれ、再構築されるものだ。