サービス

2025.05.17 10:00

YouTubeはテレビで観るものに、20年間で生活を変えた進化の歴史

YouTube on TV プロダクトマネージメント シニアディレクターのカート・ウィルムス氏が、いまテレビで多く視聴されているYouTubeの現状を語った

2024年には、YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加するクリエイターの中で、テレビによるコンテンツ視聴から収益の大部分を獲得しているクリエイターの数が前年比で30%増加した。YouTubeにアップロードされた4K高画質コンテンツの数は前年比で35%増。クリエイターたちがテレビで映える高品質な映像制作に注力すれば報われる環境ができつつある。

advertisement

クルト氏のチームでは、今後の導入に向けて「テレビファースト」の広告フォーマットも開発する。例えば「ミッドロール広告の一括表示機能」がある。ウィルムス氏が「伝統的なテレビ広告に近い」と表現する広告の表示形式は、コンテンツの視聴時に再生される動画広告(インストリーム広告)の「表示回数」を減らし、代わりに一定の合間に「CM時間」を設けて広告をまとめて表示するスタイルのことを指している。

あるいはウィルムス氏が「ポーズ広告」と呼んでいる表示形式は、視聴者が離席するタイミングで動画を一時停止した際、画面に広告を表示する。広告の内容に興味があればリンクをたどって確認できる。

アプリもテレビで使いやすくする

ウィルムス氏は、クリエイターの要望にも耳を傾けながらYouTubeのテレビアプリのユーザーインターフェースも改善してきたと振り返る。例えば「Hot Ones」という、激辛チキンを食べたセレブのリアクション動画が人気の料理バラエティ系チャンネル「First We Feast」のクリエイター、ショーン・エヴァンスとの対話を通じて「ある機能」を開発した。お気に入りのチャンネルの中で視聴したコンテンツの続きや、ひとつ前のエピソードを見つけやすくする「Shows(ショーズ)」という、日本未導入の機能だ。

advertisement
クリエイターの要望を受けて、視聴者がお気に入りのチャンネル上で最新のエピソード、過去のエピソードをリストから簡単に探せるユーザーインターフェースを追加した
クリエイターの要望を受けて、視聴者がお気に入りのチャンネル上で最新のエピソード、過去のエピソードをリストから簡単に探せるユーザーインターフェースを追加した

「もはやテレビは単純にコンテンツを視聴するためのだけのデバイスではない」とウィルムス氏は主張する。その理由は、YouTubeのテレビアプリが搭載するインタラクティブ機能がユーザーに好評だからだ。人気クリエイターのチャンネルに登録してお気に入りのコンテンツを評価したり、あるいは他の視聴者が投稿したコメントもテレビアプリから見られる。スマホやパソコンでは定番の機能が、テレビで視聴する際にも視聴者がストレスなく使えるようにインターフェースも丁寧に作り込んだ。

次ページ > 「YouTube TV」が日本でも始まれば、さらに状況は進化する

編集=安井克至

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事