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2025.05.09 08:00

ビル・ゲイツ、ほぼ「すべての財産を寄付」しゲイツ財団は解散へ 2045年までに

マイクロソフトの共同創業者、ビル・ゲイツ(Alexandros Michailidis / Shutterstock.com)

米実業家イーロン・マスクが率いた米政府効率省(DOGE)が米国際開発局(USAID)の閉鎖を進めたことを受けて、ゲイツは英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで「世界で最も貧しい子どもたちを殺している」とマスクを非難した。

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マスクは2月に「(USAIDは)死ぬ時だ」と述べ、DOGEはUSAIDの全職員を休職に追い込み、USAIDが展開していた世界中の事業を停止させた。

USAIDの閉鎖をめぐっては訴訟が起こされ、連邦裁の判事は3月にUSAID解体の差し止めを命令した。ゲイツは「マスクには、彼がUSAIDの資金を凍結したためにヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染してしまった子どもたちに会ってもらいたい」と述べ、USAIDの閉鎖におけるマスクの役割を批判した。「世界で最も裕福な男が世界で最も貧しい子どもたちを殺しているという絵はきれいなものではない」とも語った。

ゲイツ財団には富豪の米投資家ウォーレン・バフェットが2006年に評議員として加わり、世界エイズ・結核・マラリア対策基金や、Gaviワクチンアライアンスといったワクチン団体など、世界的な公衆衛生の取り組みに資金を提供してきた。

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近年、ゲイツ財団の体制は変わり、メリンダ・ゲイツが2024年にゲイツ財団の共同議長を退任し、自身の慈善財団を立ち上げた。また、約360億ドル(約5兆2000億円)を寄付したバフェットは2022年にゲイツ財団を去った。バフェットは残りの財産を慈善信託に寄付する予定だ。

ゲイツ財団のマーク・スズマン最高経営責任者(CEO)は昨年、新型コロナのパンデミック後に極度の貧困に直面する人の数が増加したとして、世界の富豪に寄付を増やすよう呼びかけた。スズマンは今年初め、対外援助は近年「急激に落ち込んでいる」と英エコノミスト誌で指摘している。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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