2. 強力なパイプラインを持つ
フリーランスのビジネスや副業をフルタイムで成長させることを難しくする要素のひとつに、不安やストレスがある。パニックになると、クリエイティブな仕事ができなくなり、見込み客にプレッシャーをかけずにコミュニケーションをとることが難しくなる。
そんなシナリオを防ぐには、パッシブインカム(受動的収入)、毎月のサブスクリプション、リテイナー契約などを視野に入れることで、戦略的に心のクッションを用意することだ。リテイナー収益とは、クライアントが一定期間継続的に業務を依頼し、定額報酬を定期的に支払うといった契約形態を指す。
これらビジネスモデルは、長期的には最も経済的な安定をもたらし、リスクを最小限に抑えられる。3〜6カ月後まで先を予測しやすくなるため、次の一手を考えビジネスを飛躍的に成長させることも可能だろう。
そういった「パイプライン」がないなら、あなたはバックアップのプランもなしに仕事を辞めることになってしまう。
3. 現在、チャンスを断っていないか確認する
もしあなたが、本業で時間とエネルギーを消耗しているから、あるいは利害の衝突があるからという理由で、副業のプロジェクトを断ったり、勢いを弱めたりしているのなら、それは本業から卒業すべきサインだ。
成長する余地がないまま現在のポジションに留まるのではなく、副業に集中するためにその内容を再評価し、成長の機会にイエスと言い始めるタイミングなのだ。
本稿冒頭で触れたFlexJobsのレポートでは、今の勤め先に辞表を提出する前に考慮すべき10のヒントが紹介されている。
・報酬額の交渉:自分の可能性を最大限に引き出す方法を知る
・報酬の相場をリサーチする:ギグ・エコノミーとその業界における自分の価値を知る
・自分の価値を明確にする:自分のスキルと影響力を強調する
・実績を記録する:交渉で活用するために実績や成功事例を記録しておく
・価値の高いスキルを身に付ける:需要のあるスキルに投資する
・戦略的に仕事を探す:自分の価値を知り、報酬の相場を理解し、実績を活用する
・収入の多様化:副業が経済的安定をどのように築くかを理解する
・専門スキルの収益化:専門知識をフリーランスのチャンスに変える
・隠れたコストを知る:自営業の経済的現実を知る
・計画を立てる:本業を辞めるために経済的な準備をする


