グラフィックデザイン、コピーライティング、基本的な報道
グラフィックデザイン、コピーライティング、基本的な報道は、コンテンツを大量に生成できる「DALL-E」や、GPTから派生したプラットフォームといったツールの影響を受け、ディスラプションの危機にさらされる。Pew Research Center(ピュー・リサーチ・センター)が2024年に発表したリポートによると、メディア業務の30%は、2035年までに自動化される可能性がある。
パーシング・スクエアのアックマンはX(旧ツイッター)への投稿で、AI生成コンテンツが近いうちに広告を独占するようになると予測する一方で、ストーリーテリングと高度なアート的分野では、人間の創造力が持ちこたえ、完全に自動化されるのはもっと先になると述べた。
ソフトウェア開発、エンジニアリング、データサイエンスなど
ソフトウェア開発、エンジニアリング、データサイエンスは、プラス面もあればマイナス面もある。AIで生産性は向上するものの、定型的なプログラミングとデザイン業務は自動化される。世界経済フォーラムの2025年リポートによると、プログラミング業務の40%は2040年までに自動化される可能性があるという。
ベッセント財務長官は、サイバーセキュリティなどAIに隣接した分野の業務については成長が見込めるが、標準的なSTEM(科学・技術・工学・数学)業務は徐々にアルゴリズムに道を譲ることになるとの考えを示している。しかし、画期的な研究や開発など複雑なイノベーションは今後も、人間が主導していくだろう。
医療や看護、セラピー、ソーシャルワーカー
診断AIとロボット手術は進歩している。また、2023年にランセット誌で発表された研究によると、医療事務の25%は、2035年までに消滅する見込みだ。一方で、看護やセラピー、ソーシャルワーカーなど、共感力を必要とする仕事は自動化が難しい。患者を直接看護する仕事では、信頼できる人間が必要とされるだろう。
教育
教育(とりわけ哲学や早期教育など)、あるいは、高度な管理業務といった微妙な配慮が必要な分野は、エモーショナル・インテリジェンス(心の知能指数)と適応力に依存する仕事であるため、AIには再現が難しい。2024年OECDリポートによれば、2040年までに教育分野で自動化される業務の割合は10%にとどまるようだ。また、戦略的なリーダーシップ、不確かな状況を切り抜けたり、チームを鼓舞したりする役目は今後も人間が中心になると、ダイモン会長とアックマンは強調している。


