キャリア

2025.05.11 16:00

AIで進む自動化、最初に奪われる仕事はどれだ?

BongkarnThanyakij / Getty Images

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AI(人工知能)は、猛スピードで進歩している。そんななか、大きな問題は、労働市場がテクノロジーの支配下に置かれるまで、あとどのくらいの時間が残されているのかということだ。

自分のキャリアについて検討し、巻き添えを食うことになるのか否かを考え始めた方がいい。米国は、36兆ドル(約5148兆円。1ドル=143円換算)もの債務残高や関税を巡る緊張を抱え、経済の先行きは不透明だ。加えて、AIによるディスラプションという暗雲が垂れ込めるなか、労働者にとっては自らの身を守ることが喫緊の課題となっている。

PwC、McKinsey(マッキンゼー)、世界経済フォーラムのリポートによれば、世界の労働力は2050年までに、AIによって根本的変化を遂げる見通しだ。現在の仕事のうち最大60%が、AIの影響で大幅な適応を迫られると推測されている。自動化とインテリジェントシステムは、職場に欠かせないものになっていくだろう。

自分の競争力を落とさないよう、情報を客観的かつ論理的に分析できる「批判的思考」や、デジタル技術を効果的かつ責任を持って活用できる「デジタルフルーエンシー」などのスキル獲得に時間や労力を注ぎ込もう。ヘルスケアや教育といった、AIの波に負けないセクターに狙いを定めよう。キャリアを再構築するための再教育プログラムを主張しよう。

マクロ系ヘッジファンドBridgewater(ブリッジウォーター)を創設した投資家レイ・ダリオは、経済の未来は、AIのパワーと人間のポテンシャルを両立させられるかどうかにかかっていると警告している。今ここで将来に向けて備える人間こそが、明日の世界を形作ることになるとダリオは述べている。

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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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