働き方

2025.05.10 11:15

「がんばれ」は禁止か 今どき新人のホンネと早期離職を防ぐ秘策

Shutterstock.com

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働き方の価値観が多様化する中、新人社員の早期離職が社会的な課題として注目されている。特に、入社して短期間で会社を去る若手が増えているのではないかと感じているベテラン社員も少なくない。

キャリアバイブルは、全国の40代以上の会社員を対象に「すぐに辞めてしまう新人に関するアンケート」を実施した。

約半数のベテラン社員が「新人がすぐ辞める」と感じる

「以前と比べて、新人がすぐに辞めてしまうと感じますか?」という質問に対して、49.3%と約半数の人が「感じる」と回答。これは、40代以上のベテラン社員の約半数が、新人社員の早期離職が増加傾向にあると感じていることになる。

40代以上のベテラン社員の約半数が「新人がすぐ辞める」と感じている
40代以上のベテラン社員の約半数が「新人がすぐ辞める」と感じている

その理由として、ベテラン社員は「以前よりも退職や転職にネガティブなイメージがなくなったためではないか」と考えているようだ。さらに他にも次のような声がある。

「景気が回復して雇用も増え、賃金も中途採用でも高額なため、退職しても次がある。我々の時代とは大きく違ってきた」
「会社よりもよりプライベートを優先する人が増えた」
「自分のイメージと違っていたという考えで簡単に辞めてしまう」
「希望の仕事につかせてもらえないと簡単にやめるような気がする」
「とりあえず1年くらいは勤めてみようみたいなものがなくなってきた気がする」

その一方で、「感じない」と回答した人は50.7%存在。「やめる人は昔からいて、比率もそんなに変わらない」といった意見もある。「感じる」49.3%、「感じない」50.7%と「新人がすぐ辞める」と感じる人の割合はほぼ変わらないものだった。

「がんばれ」という言葉を禁止する新人育成

実際に早期に会社を去った新人について、印象に残っているエピソードがあるかという問いに対しては、19.6%が「ある」と回答した。

「お昼休憩に行ったきり戻ってこない」「上司から仕事中の私語を注意されたことが原因で」「違うと思ったら次に行かないともったいないから」とベテラン社員が驚いてしまった早期離職の理由、行動もあるようだ。また、流行の「退職代行を利用した離職」も印象に残るもののようだ。

こうした状況に対して、23.6%の企業が新人がすぐに辞めてしまわないための対策を行なっているという。

「厳しくしてはいけない決まりがあるようです。『がんばれ』という言葉も使ってはいけない」
「新人にメンターを付け、無理な仕事を最初から割り振らないようにしている」
「褒めて育てる。まず叱らない。指導計画案がしっかり作られており、マンツーマンで指導者がつけられている」
「福利厚生を良くしている」

基本的に「叱らない」という育成方針を基本とし、新人が相談しやすい環境を整え、過度の負担をかけないように配慮する企業も多いようだ。中には「がんばれ」という言葉も禁止する企業もある。

「時代が変わった」という表現もできるが、そもそもベテラン社員が新人だった頃も、その当時のベテランが新人だった頃と環境が違ったはず。環境も人間も常に変化するものだ。

「お昼休憩に行ったきり戻ってこない」といった退職はなくなるべきだ。

文=北村麻美

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