ロシア軍の最精鋭ドローン(無人機)部隊がジャミング(電波妨害)不可能なドローンでウクライナ東部の前線から少なくとも10km後方の地点を攻撃し、ウクライナ軍の貴重な米国製高機動ロケット砲システム(HIMARS)の装輪式発射車両を撃破した。
Russian FPV Drones seem to have a hit a Ukrainian M142 HIMARS MLRS, during its attempt to scoot, setting it on fire.
— WarVehicleTracker🇵🇱 ☧ (@WarVehicle) May 6, 2025
Its likely the crew managed to escape, but sadly the HIMARS didn’t survive.
Near Chasiv Yar(?), Donetsk, about 10km from the frontline
FPV from Rubicon unit pic.twitter.com/JzejEZtgJM
HIMARSがロシア軍に撃破されたのはこれで4基目だ(編集注:直近では4月18日にも、ドネツク州クラマトルシク方面でイスカンデル-M弾道ミサイルによって撃破されている)。ウクライナ軍のHIMARSはまだ36基前後残っているので、当面は不足しそうにない。ただ、ロシア軍の最も高性能なドローンがより後方を攻撃してくるなか、損失ペースは加速するおそれがある。
すばやく移動し、各約300kgのロケット弾6発を最大92km先に撃ち込むHIMARSは、ウクライナ軍にとって、ロシア軍の兵力集中地点や司令部・本部、防空システム、大砲を攻撃するための最も優れた兵器のひとつだ。またそのために、ロシア軍のドローンにとって最重要の目標になっている。ただ、最も重要な前線では、ウクライナ軍の部隊は強力なジャミングによって無線操縦のドローンからは守られている。