欧州

2025.05.07 17:00

ウクライナ軍のHIMARS、ロシアの光ファイバードローンで撃破される

米陸軍の高機動ロケット砲システム(HIMARS)。2022年9月、ラトビア・リガ(Karlis Dambrans / Shutterstock.com)

米陸軍の高機動ロケット砲システム(HIMARS)。2022年9月、ラトビア・リガ(Karlis Dambrans / Shutterstock.com)

ロシア軍の最精鋭ドローン(無人機)部隊がジャミング(電波妨害)不可能なドローンでウクライナ東部の前線から少なくとも10km後方の地点を攻撃し、ウクライナ軍の貴重な米国製高機動ロケット砲システム(HIMARS)の装輪式発射車両を撃破した

HIMARSがロシア軍に撃破されたのはこれで4基目だ(編集注:直近では4月18日にも、ドネツク州クラマトルシク方面でイスカンデル-M弾道ミサイルによって撃破されている)。ウクライナ軍のHIMARSはまだ36基前後残っているので、当面は不足しそうにない。ただ、ロシア軍の最も高性能なドローンがより後方を攻撃してくるなか、損失ペースは加速するおそれがある。

すばやく移動し、各約300kgのロケット弾6発を最大92km先に撃ち込むHIMARSは、ウクライナ軍にとって、ロシア軍の兵力集中地点や司令部・本部、防空システム、大砲を攻撃するための最も優れた兵器のひとつだ。またそのために、ロシア軍のドローンにとって最重要の目標になっている。ただ、最も重要な前線では、ウクライナ軍の部隊は強力なジャミングによって無線操縦のドローンからは守られている。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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