慌ただしい生活を送っていると、環境と感情が密接につながっていることを忘れてしまうことが多々ある。人生の3分の1近くの時間をベッドで過ごしているにもかかわらず、寝室を単に寝るためだけの場所として扱っているかもしれない。
だが、環境はあなたの感情に大きな影響を及ぼし、特にベッドは強力なセルフケアのツールとなる可能性がある。これが、2025年に受け入れられつつある寝室のトレンドである「ベッドスケーピング」の背景にある考え方だ。
Pinterest(ピンタレスト)の2025年のトレンドに関する予測によると、「bohoベッドルーム」(編集部注:bohoはボヘミアンと米ニューヨークのソーホーを掛け合わせた造語)の検索数は65%増加しており、清潔感あふれるミニマリズムからリッチで質感のあるプライベートな空間へのシフトを示唆している。それにはれっきとした理由がある。
「私たちはこれまで以上に家と感情的に結び付いている」と話すのはインテリアスタイリストでインテリアショップDreamy Decor(ドリーミー・デコール)の創業者であるサラ・ブラウンだ。「ブティックホテルのスイートルームや癒しを得られる贅沢な隠れ家を準備するように、ベッドの外観などを整えるクライアントが増えている」と説明する。
こうした変化は単に装飾についてではなく、住まいでの心持ちについてだ。寝室を整えるベッドスケーピングは、ベッドを単に倒れ込む場所としてではなく、自分の内面を映し出すものとしてとらえて意識的になるよう促す。環境が心のウェルビーイングを育むことをそっと思い出させる。
ベッドスケーピングがあなたの役に立つかもしれない理由をふたつ挙げる。



