1. 感覚を通して感情を調整できる
1日のかなりの時間を過ごす寝室は、自分が思っている以上に気分やストレスレベルに影響を与える空間だ。五感に訴える要素に重点を置いた寝室のデザインは感情の調節に直接的な効果をもたらし、ストレスに対処したり、せわしない日々を過ごす中で落ち着きを見い出したりするのに役立つ。
これは単なるトレンド以上のものだ。2024年に発表された研究は、入念にデザインされた空間が感情を癒す強力なツールになるという考えを裏付けている。癒しの空間についてのこの研究によると、色や質感、照明、周囲の音など、五感を通した環境との関わりは感情に大きな影響を及ぼし得るという。
この研究は、不安やうつといった気分障害を持つ人々にとって、配慮されたデザインの空間が安全だという感覚や落ち着き、快適さを促進し、感情の調節をサポートできることを示唆している。
研究では癒し効果のある環境に貢献する3つの重要な要素を特定している。
・安全性:安心感があり、育まれると感じられる空間は感情面のストレスを軽減するのに役立つ
・機能性:目的を持ってデザインされた空間は精神的な安定とウェルビーイングをサポートする
・雰囲気:五感に訴える刺激によって作り出される全体的な雰囲気は精神的な安らぎを促進する
これらの要素を自分の空間に取り入れることで、感情の調節に積極的に貢献する癒しの寝室をデザインすることができる。これらの原則に沿った育みの環境を作る方法を紹介しよう。
・柔らかな青や緑、アースカラーなど心を落ち着かせる色合いを選ぶ。これらの色は不安を軽減し、リラックスを促すことが知られている。逆に、大胆な色は空間を活気づけるが、落ち着きを求めているなら控えめなものにした方がいい。
・綿や麻、ベルベットなどの天然素材を選ぶ。これらの布地は見た目に美しいだけでなく、手触りもよい。柔らかな掛け布団や快適な毛布、ふかふかの枕など、さまざまな質感を組み合わせることで、ベッドスケープの触感を高めることができる。
・柔らかく温かみのある照明が鍵を握る。ベッド脇のランプやストリングライト、あるいは調光可能な照明を使って心を落ち着かせるようなライトにしよう。頭上の明るい照明は不快かもしれず、気分に合わせて調節できる照明にする。
・植物や自然の要素を取り入れると安らぎを呼び起こせる。緑の葉はストレスを軽減することが分かっており、空間に癒しのエネルギーをもたらすシンプルな方法だ。
・額入りの写真や思い入れのある装飾品など、個人的なアイテムを加えることで心が落ち着く自分らしい空間を作ることができる。写真の印刷などを手がけるNations Photo Lab(ネーションズ・フォト・ラボ)のリジー・ルッソは「最高のベッドスケープにはストーリー性のある個人的なアイテムが含まれている」と話す。
こうした五感に訴える要素を寝室のデザインに取り入れることで、コントロールしているという感覚や快適さが生まれる。そして空間が感情面のウェルビーイングに積極的に働くようになる。


