3. 自分に非現実的なプレッシャーをかける
主人公思考にとらわれると、ほんの小さな挫折がまるで人生の重要シーンの失敗のように感じられる。しかし実際の人生は、脚本のようなきれいな起承転結をたどるわけではない。常に劇的な進歩や大きな勝利を追い求めると、淡々とした日々に「自分には何か足りないのでは」と感じ、常に不満を覚えることになりかねない。
2020年に『Journal of Humanistic Psychology』に掲載された研究によると、人生の意味は必ずしも劇的で映画のような出来事だけに見出されるものではない。むしろ、「発見」と「創造」を通じて少しずつ形作られていくものであり、その過程には、未知を受け入れ、平凡な(時として混乱した)瞬間に意味付けができないまま過ごすことも含まれる。あらゆる場面にストーリー性を押し付けるのではなく、コントロールを手放したときにこそ深い意味が生まれるのだ。
地味で静かな「脇役の日々」を否定的に評価せず過ごすことには大いに価値がある。いかにも何もないと思える時期でさえも、劇的な山場と同じくらい人生の物語には必要な要素なのだ。すべての日が主人公さながらの鮮烈な飛躍を伴わなくてもいい。むしろ、静かで不確実な日々こそが長い目で見れば大きく寄与している。
多くの人は、個々の瞬間よりも、長い時の流れを見たときに人生の意味を見つける。これによって、一度の挫折やごく普通の時期が人生全体を決定づけるわけではないと気づく。異なる時期のコントラストや、そこに通底する意味は、きれいにまとめられた「主人公の物語」よりもはるかに豊かで本物の体験をもたらす。
真に「主役の瞬間」を上手に選ぶとは、光の当たる舞台に立つタイミングだけでなく、後ろに下がって周囲の物語を支援すべきときを見極めることでもある。常に誰かの視線を必要としない人生にも、美しさや喜びは確かに存在する。


