ワインは料理と合わせることで味わいが広がる面白いお酒だ。何と合わせるかを考えるのも、ワインの楽しみ方のひとつ。そこで、インターネットリサーチ事業などを展開するNEXER(ネクサー)は、居抜き物件の情報サイト「居抜きの神様」と共同でワインにぴったりなおつまみに関するアンケート調査を実施し、最強おつまみトップ10を発表した。アンケートの回答者は全国のワイン好きを自称する500人の男女。ワインとおつまみにこだわる通人たちの意見は傾聴に値する。

1位は鉄板の「チーズ」。チーズでワインの味が引き立つことは、素人でもわかる。回答者からは「チーズは種類が多いのでワインによっていろいろ選べる」、「いちばん手に入りやすい」といったアドバイスが聞かれた。ちなみに、赤ワインはコンテ、パルミジャーノ・レッジャーノなどの「旨味が凝縮された長期熟成のハードチーズ」と相性がよく、白ワインはブリ・ド・モー、カマンベールなどの繊細でミルキーな白カビタイプや、エスポアなどの香りの豊かなウォッシュタイプとの相性がよいそうだ。

2位は「生ハム」。赤、白にかぎらず、スパークリング、ロゼ、オレンジワインにも合わせやすいとのこと。「生ハムは塩辛いから喉が渇くので、もっとおいしく感じる」という意見もあった。チーズと同じく、ワインと同じ産地の生ハムとの相性がよく、「満足感を高めて」くれるということだ。
3位は「ステーキ」。おつまみと言うにはヘビーな感じもするが、肉の旨味は赤ワインとの相性が抜群とのこと。肉の味わいを引き立てて「上品な後味にしてくれる」
という意見や、「脂の旨味とコッテリ感を洗い流す」ワインとの組み合わせがいいとの意見も。事実、赤ワインのタンニンがステーキの脂を流してさっぱりとした印象を与えるという。
4位は「ナッツ類」。ワインの種類を選ばないので初心者向けのおつまみだそうだ。ナッツの油分と甘みがワインの酸味や果実味を引き立て、「まろやかさ」を作り出すとのこと。低糖質でミネラルが多く、胃への負担も少ないそうだ。

5位は「ローストビーフ」。ステーキと同じく肉の旨味が赤ワインに合うが、冷製で楽しめるので、ワインの温度に合わせると「ステーキとは別物」の味わいが楽しめるということだ。
6位は同率で「スモークサーモン」と「カルパッチョ」。スモークサーモンは「塩気とスモークの香り」がワインに合い、カルパッチョはいろいろアレンジができて「赤でも白でも合わせやすい」との意見が聞かれた。
8位は「チョコレート」。意外なようだが、日本では2000年ごろからワインのおつまみとして注目され始めた。その甘さとコクがワインの酸味と渋みに「寄り添う」ということだ。

9位は同率で「オリーブ」と「バゲット」。オリーブはほどよい塩気と発酵由来の旨味でワインの味わいを「まろやかにしつつ引き締める」そうだ。バゲットは香ばしいクラストがワインに合うが、その繊細な香りや味を邪魔しない。「ミディアムを飲んでバゲットやパンを一口」やるとパンの甘みが感じられるとの意見が聞かれた。
この10種類を試すだけでも、ワインが存分に楽しめるというものだ。



