テクノロジー

2025.05.02 11:30

次期「iPadOS 19」には、MacOSのようなメニューバーが搭載される?

Shutterstock

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アップルは、「タブレットを中心としたハードウェア」と「キーボードを中心としたハードウェア」の境界を曖昧にすることを好む。Macの要素をさらにiPadへ取り込む最新の一手は、最もシンプルなUI変更のひとつだが、その影響は大きいと考えられる。

iPadの新たなMac的機能

次期iPadOS 19は、米国時間2025年6月9日に開催されるアップルのWWDC(世界開発者会議)でプレビューされる見込みだ。その後、プライベートベータ版とパブリックベータ版が並行して提供され、9月下旬には正式リリースされる予定となる。更新機能のひとつとして、MacOSのように画面上部にメニューバーが搭載される見通しとなっている。

このメニューバーは常に表示されるわけではない。しかし、外部キーボード(アップルのマジックキーボードなど)が接続されると、メニューバーが常時表示されるようだ。ハンドヘルドのタブレットというよりも、よりノートパソコンに近い使用感へとプラットフォームを押し進めることになる。

この感覚は、アップルがiPadのマルチタスクをサポートするために用意しているステージマネージャーの変更によってさらに高まる見込みだ。iPadOS 19の一部である次期ステージマネージャーでは、キーボードが接続されている際に、アプリをより細かく制御・管理できる機能が強化されるとされている。

それでもiPadとMacは同じものにはならない

アップルは、タブレットベースの製品とデスクトップ向けの製品の境界を引き続き曖昧にしている。iPadOSの微調整によって、両者の区別はいっそう薄れることになるが、それはあくまで外部キーボードがiPadに接続されている場合という限られた状況に限る。アップルはファイルや情報をハードウェア間で移動させる「接続されたエコシステム」を推進し続けているが、同じハードウェア上でソフトウェアの相乗効果を完全に提供することは、今回も拒んでいる。Macは常にデスクトップとして、MacBookは常にノートパソコンとして、そしてiPadは常にiPadであり続けるのだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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