2. パートナーは親切か
あなたのパートナーはレストランのウェイターやタクシーの運転手、あなたの友人など、周囲の人にどのように接しているだろうか。そうした人たちに対してパートナーは本当に親切だろうか。そして最も重要なことに、あなたに親切だろうか。
付き合って間もない頃、自分をよく見せようとするのは当然だ。だが打ち解けるにつれて、相手の本当の性格が垣間見え、普段どんな人かがわかるようになる。イライラしているときの話し方や、誰も見ていないときの振る舞い、あるいは意見の相違にどう対応するかなど、些細なことに気づき始めるのはそうしたときだ。
専門誌『Evolutionary Psychology(エボリューショナリー・サイコロジー)』に2015年に掲載された夫婦の対立に関する研究によると、関係がどのような状態であれ、優しさは不可欠であることが示唆されている。たとえ口論になったとしても、互いに優しさと協力を示し続ける夫婦では、物事がうまくいく可能性が高くなる。優しさはいがみ合いの影響を和らげ、修復の余地を作る。
そこで自問してみよう。相手の優しさは、不都合なときにも示されているだろうか。相手は防衛的になりやすく、すぐに怒るだろうか。機嫌が悪いときやミスをしたとき、相手は他人にどう接しているかに注意を払うといい。こうしたさりげない瞬間が、相手の本当の性格とあなたにふさわしいパートナーなのかどうかを明らかにする。
3. パートナーは最高のあなたを引き出してくれるか
恋愛関係はあなたの人生に価値を加えるものであって、奪うものではない。あなたが周囲を明るくするような人だとする。心のままに笑い、他人を笑わせ、あなたの周りにいる人たちに安心感を与える。だが、パートナーがいるところではぎこちなくなってしまう。口を閉ざしている自分に気づく。自分は「しゃべりすぎ」「でしゃばりすぎ」だと感じ始める。そうして少しずつ自分を抑えていく。
あるいは、以前は絵を描いたりダンスをしたり、文章を書いたり、ファッションで自分を表現したりもしていた。だがパートナーの「それは...面白いね」「本当にそれを着るの?」といった「参考になる」批評によって徐々に筆を置き、ダンスシューズをはかなくなり、ノートを開くことなく、以前とは全く違う服装をするようになる。
相手の機嫌を保つために常に本来の自分を抑えているなら、相手はあなたにとってふさわしい人ではない。カップルが互いの存在に好影響を与え合う「ミケランジェロ現象」を考えてほしい。彫刻家ミケランジェロが大理石の中に傑作を見出したように、ふさわしいパートナーはあなたの中に最高のあなたを見出して「掘り出す」手助けをする。決してあなたを笑わなくさせたり、あなたの情熱をそいだりせず、素のあなたを歓迎する。
こうしたことから、パートナーと一緒にいるとき、どんな自分になっているだろうかと自問してみよう。ありのままの自分でいることが完全にサポートされ、変わらず深く愛され、大切にされていると感じるとき、あなたはふさわしい相手と一緒にいる可能性が高い。


