職場で、手詰まりを感じている人は多い。多くのアイデアを持っており、それらは同僚や上司より良いかもしれないのに、権限がないため、そのアイデアを実行に移す方法が分からないからだ。
米テュレーン大学経営学部のマネジメントコミュニケーションディレクターで、『The Science of Personal Power: How to Build Confidence, Create Success and Obtain Freedom(個人的な力の科学:信頼を築き、成功を創造し、自由を手に入れる方法)』の著者でもあるクリス・リップが、正式な権限がなくても、影響力を築き、変化をもたらすための実践的なアドバイスを共有してくれた。
「力」とは何か、どうしたら得られるのか
リップは、個人的な力を内的な資質と定義している。個人的なパワーとは、インパクトをもたらす自分の能力について確信することと、実際に「自分の価値観を世界のなかで打ち出す能力」を持っていることだ。
こうした力を有効に使うためには、避けるべきことがある。それは、役職が低い人や、上司や同僚から尊重されていないと感じている人が、成功しようとしてよく採用する方法だ。「そうした方法のひとつ目は、好かれようと努力することだ」とリップは言う。「ふたつ目は、自分がどれほど有能かを証明しようとすることだ」。
残念ながら、これらは「力がない人の行動」であり、他者が自分をどう見るかについて影響を与えない。



