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2025.04.30 12:30

アマゾンが重視する顧客至上主義、採用面接では求職者のどこを評価するのか?

Tada Images / Shutterstock.com

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アマゾンが採用面接で何よりも重視するパワースキルは、「顧客へのこだわり」だ。アマゾンの驚異的な成功の礎には、この点にひたすら注力することがあり、採用担当者も常にこの点を、求職者に求めるいちばんの資質として挙げている。「最も大切なのは、顧客への注力にこだわること」という、同社のジェフ・ベゾス会長による有名な発言もある。

顧客至上主義を掲げる企業は多いが、アマゾンはこの原則を中心に据えて全体のビジネスモデルを構築している。企業としての建て前ではない──同社の面接担当者は、エントリーレベル(新人)から幹部まで、どのレベルの職の採用であっても、こうしたマインドセットについて積極的にチェックしている。

「顧客へのこだわり」とは

「顧客へのこだわり」とは、ビジネスのすべての判断において、何よりも顧客のニーズと満足を優先することだ。調査会社Forrester Research(フォレスター・リサーチ)によると、「顧客の期待を常に理解し、予期し、そして彼らの期待を上回ることによって、顧客のロイヤルティと支持の促進に努める」こともそこに含まれる。単なる言葉だけの「顧客中心」ではない。

アマゾンでは、「リーダーシップ・プリンシプル(原則)」が16項目あるが、その最初にこの原則が掲げられている。「リーダーはまずお客様を起点に考え、お客様のニーズに基づき行動します。お客様から信頼を得て、維持していくために全力を尽くします。リーダーは競合にも注意は払いますが、何よりもお客様を中心に考えることにこだわります」。

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翻訳=緒方亮/ガリレオ

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