テクノロジー

2025.05.04 08:00

小説『スノウ・クラッシュ』メタバース生みの親が立ち上げた、「Web3の楽園」の野望

作家のニール・スティーヴンスン(Photo by Amy E. Price/Getty Images for SXSW)

クリエイターのためのコミュニティ

「我々はYouTubeが、グーグルではなくクリエイターによって所有されていたらどうなるかを実現している。我々は取引量を追求するのではなく、没入型IPとコミュニティ主導のストーリーテリングのためのインフラを構築している」と、Lamina1のCEOであるレベッカ・バーキンは語る。

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Lamina1は、投機的なトークンが生み出す経済やプレイ・トゥ・アーン(Play-to-Earn。遊んで稼ぐ)のギミック、DeFi(分散型金融)への特化といった初期のWeb3プロジェクトが陥った罠を避けている。代わりに、Lamina1は自らを3Dゲームやアニメ、バーチャルコンサート、AI生成映画などの「クリエイターたちが自分たちのために構築した、没入型エンターテインメント向けのクリエイターファーストプラットフォーム」として位置付けている。

「数百万人がメタバースで時間を過ごすためには、ゲームや音楽、物語といったコンテンツが必要だ。我々は、それらを作る人々が報酬を得られるようにするためにLamina1を立ち上げた」とニール・スティーヴンスンは述べている。

外国企業に依存しすぎず、主体的に創造力を育成

アルジェリアにとってこのパートナーシップは、グローバルなインフラを活用しつつも、国外の企業やプラットフォームに依存しすぎずに、同国が主体的に創造力を育成する戦略的取組みだといえる。同国のスタートアップ担当大臣のヌールディン・オアダと職業教育担当大臣のヤシン・オワリドは、アルジェリアを「アフリカ大陸のテクノロジーと文化のハブにする取り組み」の一環としてこのプロジェクトを支援し、長期的なビジョンに基づいてスタートアップと政府を国際パートナーと結び付けようとしている。

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このプロジェクトが成功すれば、アルジェリアはWeb 2.0から取り残された地域におけるデジタル開発のモデルケースとなる可能性がある。またLamina1は、ミームコインやメタバース上の土地の販売に続くブームを追うのではなく、クリエイターが鍵を握る新たなインターネット時代の基盤となるかもしれない。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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