アジア

2025.04.30 15:15

未成年者との交際が争点に 韓国のイケメン俳優キム・スヒョンをめぐる騒動

2025年3月31日、韓国ソウルの麻浦区にあるスタンフォードホテルで記者会見に臨むキム・スヒョン(Photo by The Chosunilbo JNS/Imazins via Getty Images)

キム・スヒョン主演ドラマも製作中止に

この一連の騒動は思わぬところにも影響が及んでいる。キム・スヒョンが主演する予定だったディズニープラスのオリジナルドラマ「ノック・オフ」の製作が全面中止となり、ますます彼の立場を悪くしている。

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「ノック・オフ」は計600億ウォン(約60億円)の製作費が投じられたブロックバスター作品だが、そのうちキム・スヒョンの出演料が90億ウォン(約9億円)で、全製作費の15パーセントを占めているが、今後、これに対して違約金も議論されているという。

また、キム・スヒョンは涙ながらに潔白を主張したのだが、バラエティ番組から彼の登場場面は編集カットされ、出演していたCMもどんどん消えている。彼は、これまでの高い出演料でソウルのタワマンを3軒も購入していたが、もしかすると「ノック・オフ」の違約金は、それらを上回るのではないかと心配されている。

韓国の芸能界関係者は、今回のキム・セロンの投稿と彼女側の暴露について「これ以上は黙っていられないレベルのサイバーテロだ」と深刻に受け止めている。匿名希望のあるトップスターのマネージャーも「いまや芸能人もプライバシーは守られるべき。噂と捏造が武器になってしまった時代だ」と語った。

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渦中のキム・スヒョンは「故キム・セロンさんの名前がこれ以上ゴシップとして消費されないことを願う」とし、「真実は必ず法廷で明らかになる」ことを強調している。当代を代表するスターとして、彼の対応がこの事態をどう収束させるのか、芸能界全体にどのような影響を与えるのかも注目される。

そんななか、この4月22日、キム・スヒョンのファン連合(ユカリス、キム・スヒョンギャラリー)もかなり強硬な動きを見せた。公式声明を通じて「ネット上でキム・スヒョンに向けられた継続的な悪意ある誹謗中傷、虚偽事実の流布、名誉毀損、侮辱などをこれ以上黙認できないというファンたちの共感と意思が集まった」とし、法的手段に出ることを宣明したのだ。

声明では「第三者の告発を含む悪質投稿および有害な投稿に対する法的措置を積極的に進め、虚偽事実に基づいた悪意ある記事や歪曲された報道に対しても法的対応を進める」とも伝えた。

また「キム・スヒョンは長年にわたり黙々と自分の立場で最善を尽くしてきた。ファンはそのような俳優の名誉と権利を守ることが当然の責任だと考えている」とし「キム・スヒョンの権益を保護し、健全なファン文化を守るための自発的な動きであり、いかなる悪意のある試みにも断固として対応する」と明らかにした。

そして、最後に「表現の自由を装った人格の侮辱と悪質なコメントは決して容認しない。いかなる善処もない」と強調し、「数カ月間、ネット上での悪質な投稿、捏造された画像、虚偽事実の投稿などの資料を収集して証拠を確保した」と付け加えた。

現在、当事者であるキム・スヒョンは、前述のようにキム・セロンと過去に恋人関係だったことは認めたが、依然として交際した時期をめぐっては彼女の遺族側と対立を深めている。

文=アン・ヨンヒ

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