アジア

2025.04.30 15:15

未成年者との交際が争点に 韓国のイケメン俳優キム・スヒョンをめぐる騒動

2025年3月31日、韓国ソウルの麻浦区にあるスタンフォードホテルで記者会見に臨むキム・スヒョン(Photo by The Chosunilbo JNS/Imazins via Getty Images)

交際期間で食い違う両者の主張

キム・セロンの死後、遺族は暴露系YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」を通じて、実際にキム・スヒョンは、キム・セロンが中学生のときから6年間交際していたと暴露した。

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2人の年齢差は12歳で、キム・セロンが中学生のころから付き合っていたとなると、キム・スヒョンは未成年者を誘惑したことになり、これは犯罪に近い行為となる。

遺族は、未成年者との交際を証明する2人の間に交わされたメッセージや写真が存在すると主張。また、キム・セロンの自死ともこの交際が何らかの関連があるかのようなニュアンスまで含ませ、世間の人々に衝撃を与えた。

さらに、飲酒運転で事故を起こした際に、キム・スヒョンと同じ所属事務所に籍を置いていたキム・セロンは、助けを求めたが、断られたことも明らかにされた。ちなみに、キム・スヒョンの所属する「ゴールドメダリスト」は、彼の従兄弟が代表を務めており、ほぼ個人事務所に近い。

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この暴露により、キム・セロンの気まぐれな写真投稿に見えた一連の行動は、彼女なりにキム・スヒョンに向けた意味深なメッセージが含まれた写真であったことがうかがわれる。

一方、キム・スヒョンの事務所であるゴールドメダリストは、この一連の暴露を「完全な事実無根であり、悪意ある捏造」と強く否定し、正面から闘う構えを見せていた。

これには、遺族の暴露を発信したカロセロ研究所のほうも、キム・スヒョン側の主張はまったくの虚偽で、その証拠としてキム・セロンの日記や、彼女の家で彼が裸で皿洗いをしている写真や動画まであると主張。キム・セロンに対して謝罪をしなければ、もっと多くの交際の証拠を出すと公表した。さらに遺族側も、二度も記者会見を行い、キム・スヒョンへの批難を続けた。

これに対抗するかたちで、今度はキム・スヒョン側も、この3月31日に記者会見を開いた。その場では「キム・セロンさんとは5年前に1年間交際しただけで、彼女が未成年者のときは付き合っていない」とキム・スヒョンは涙ながらに潔白を訴えた。

キム・スヒョン側は、公開されたメッセージや写真については「状況や文脈が歪められ、一部はAIによって偽造されたと推定される」と主張。デジタルフォレンジックの専門家による解析も進行中だとした。

キム・スヒョンの事務所であるゴールドメダリストも法的対応を開始。カロセロ研究所を情報通信網法上の名誉毀損罪および刑法上の侮辱罪で告訴した。また、遺族側を相手に120億ウォン(約12億円)相当の損害賠償を請求する訴訟も起こしている。ゴールドメダリストとしては、記者会見で具体的な証拠を提示するよりは、捜査機関と裁判過程を通じて真実を明かすべきという立場も堅持している。

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文=アン・ヨンヒ

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