TBS系列のテレビ番組『オールスター感謝祭』で、お笑い芸人の江頭2:50が永野芽郁をスタジオ内で追いかけまわし泣かせてしまうというエピソードがSNSで話題になったが、多くの大学生はそれを不快に思わず、むしろ規制の厳格化に違和感があり、テレビ番組が面白くなくなったと感じていることがわかった。それでも彼らは、テレビに期待を寄せている。
Z世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」が、大学生300人を対象に「テレビ番組の表現規制」に関するアンケート調査を実施したところ、江頭2:50の件に関して、不快に感じた人は36パーセント、感じなかった人は64パーセントだった。

また、江頭2:50の芸風を適切だと思うかとの質問では、不適切と感じる人が55パーセントと、適切と感じる人を上回った。しかし、見たいかどうかは別問題。「適切だし見たい」の20パーセントに加えて、「適切でないが見たい」という人が33パーセントあり、おもしろいことに、見たい人も半数を超えた。この質問では、不適切だが見たい人が最多となった。

これが意味するのは、多少は不適切と感じても、それを見て笑いたいという人が多いということだろう。そこには、コンプライアンスにがんじがらめになり元気を失った昨今のテレビ番組への不満がある。こうした今の風潮に違和感があるかとの質問では、74パーセントが違和感ありと答えている。

江頭2:50の件に関しては、彼はそもそも「不適切」が芸風であり、それを承知で番組に出した制作側にはこうしたハプニングを期待する思惑があったはずだと裏の事情を察しての評価とも思える。江頭2:50が出演して何も起こらなかったら、逆に炎上していたかもしれない。
規制で面白くなくなった番組についても聞いている。1位は『世界の果てまでイッテQ』、2位は『水曜日のダウンタウン」、3位は『ガキ使笑ってはいけない』だった。具体的に規制との関係は明らかにされていないが、企画上の問題や出演者の不祥事などで元気をなくした感はある。それでもテレビが見捨てられたわけではない。

大学生たちがテレビに求めるものを聞くと、当然のことながら1位は「面白さ」だが、次に多かったのが「規模の大きさ」だった。それはテレビならではの「スケール感」だとサークルアップは推測している。テレビはすでにSNS動画に負けたという議論はあるが、若者たちは、身近な気軽なSNS動画に対して大きな予算でしっかりと作られるテレビ番組という、それぞれのよさを理解して楽しんでいるようだ。テレビに期待する若者は多い。だからこそテレビには、規制に萎縮せず、プロとして本当に面白い番組を作ってほしい。



