単なる名称変更の可能性は?
とはいえ、グーグルの「AI Premium Plus」と「AI Premium Pro」というプランが、実際にはほとんど新機能が追加されない名称変更だけのものである可能性も否定できない。
最初にGemini Advancedが「2TBのGoogle One AI Premium」で提供された際には、より高額な「Premium 5TB」「Premium 10TB」「Premium 20TB」などを契約していたユーザーには含まれていなかった。これらのプランはストレージ容量は多いが、Gemini Advancedがついてこなかったため、ユーザーは2TB AI Premiumプランにダウングレードしなければならなかった。
その後、グーグルはこれら大容量プランにもGemini Advancedを追加したが、プラン名にはAIに関する表記がないままだ。「AI Premium Plus」「AI Premium Pro」という名称は適切なもののようにも思える。新たなサブスクリプションプランとして、単にストレージ容量を拡大するだけでなく追加のAI機能を提供するはずだ。
年額プランは選ぶべきではない
興味深いことに、現状、Gemini Advancedを割引価格で年間契約できるのはGoogle One Premium 5TBプランだけだ。しかし、大幅な割引でもない限り、現在、どのようなAIのサブスクリプションプランも年額で契約すべきではない。
AI分野の競争は激化しており、ChatGPT、Perplexity、Claudeなど、多数のサービスがサブスクリプション料金を競い合っている。絶えず新機能が追加されており、各社が機能面で追い抜き合う状況にある。
さらに、グーグルは有料限定だったAI機能を最終的に無料ユーザーにも開放することも少なくない。Gemini Liveのカメラ・画面共有やDeep Research、Gemini 2.5 Pro(Experimantal)など、かつては有料専用だった機能が使用制限付きで無料化されている例もある。
こうした状況を踏まえると、途中で魅力が薄れたサービスに縛られてしまう1年契約のリスクを避けるため、月額のサブスクリプションプランを選ぶのが賢明だだろう。


