今年のGoogle I/O開発者会議は米国時間5月20日から21日に開催される予定だ。16番目のメジャーバージョンとなる最新のAndroidと、その新バージョンで提供されるツールに焦点が当たることは間違いない。また、第2四半期後半に予定されている機能リリース日程が正式に発表されるかもしれない。これは昨年より早い時期に登場するPixel 10およびPixel 10 Pro端末にとって有利に働くと考えられる。
Pixel 10 ProとAndroid 16
現在、Android 16はパブリックベータ段階にあり、開発のロードマップはかなり先まで進んでいる。最近のリリースでは対応デバイスが増えたものの、グーグルのPixelが依然として主要なテストデバイスだ。Android Headlinesのスティーブン・シュネックは、正式版のリリース時期について次のように報じている。
「Android Headlinesと関係する情報筋は、Android 16が6月3日にリリースされる可能性があると伝えています。思い出してほしいのは、昨年グーグルがAndroid 15をAOSP（Android Open Source Project）にリリースしたのは9月3日で、その後Pixel端末向けのアップデートが始まったのは1カ月以上後の10月15日だったということです」
この早期リリースは、Pixel 10ファミリーにとって好材料である。
Pixel 10とモバイルAI
Pixel 10ファミリーの発売は8月中旬に予定されており、PixelチームはAndroid 16の正式版を活用してハードウェアとの統合を進めるための十分な時間を確保できる。
2024年に登場したPixel 9ファミリーとは異なり、今回のPixel 10ファミリーは最新ソフトウェアを搭載してデビューする見込みだ。スマートフォン向けAIツール全般、特にGoogle Geminiへの注目が高まる中、Pixel 10およびPixel 10 Proは最新のAIツールを市場に投入し、今後12カ月間のモバイルAIの方向性を決定づける可能性がある。
