健康

2025.05.01 09:15

医師9割が警鐘「熱中症、気づかぬうちに重症化」

gettyimages/Phira Phonruewiangphing

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毎年、夏の到来とともに聞こえてくる「熱中症による救急搬送」のニュース。近年の気候変動により、猛暑は異常ではなく日常となりつつある。

ではどのように対処したらよいのか。プロダクツメーカー株式会社i.Dが実施した医師1014人へのアンケート調査では、現場を知る医療の視点から、熱中症の実態と効果的な対策などの知見が集まった。調査結果を紐解きながら、この夏プラスしたい対策を探っていこう。

◾️調査概要:「熱中症対策」に関する調査
【調査期間】2025年3月30日~2025年3月31日
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1014人
【調査対象】調査回答時に医師と回答したモニター
【調査元】株式会社i.D
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

ほとんどの医師が「熱中症の深刻化」を指摘

「近年、熱中症患者が増えていると思いますか?」との問いに対し、約9割の医師が「非常に増えている」または「やや増えている」と回答した。 診療現場の実感として、熱中症の患者数は確実に増加しており、単なる「季節的な現象」では済まされない状況となっていることが読み取れる。

さらに、重症化しやすい層としてもっとも多く挙がったのは「高齢者」で、次いで「持病のある人」「乳幼児」と続いた。 体温調節機能が低下している、あるいは自覚症状をうまく認識できない人々が、リスクを抱えやすいと考えられている。パーセンテージは多くないが「肥満の人」「普段から運動をしていない人」も熱中症が重症化しやすい傾向にあるようだ。普段の生活スタイルが熱中症とも関係しているとしたら、夏場だけ対策しても間に合わないということだ。

後遺症が長期化する場合も

実際に、「本人が気づかないうちに重症化するケースがあるか」との設問に対し、約9割が「よくある」または「ややある」と回答。この「気づきにくさ」こそが、熱中症の最大の厄介さともいえる。

熱中症にかかった後の体調不良がどれほど続くかという設問では、「1~3日未満」が最多(37.9%)であったが、「3日~1週間未満(35.6%)」「1週間~1か月未満(10.8%)」と続き、約半数が3日以上の体調不良を経験していた。

また、後遺症としては「頭痛やめまい」「倦怠感・だるさ」「食欲不振」など、日常生活への支障が懸念される症状が上位にあがった。筆者も熱中症の経験があるが、回復するまでに数日かかった。その間、仕事はもちろん普通の生活さえままならない状態だった。熱中症はしばらく安静にしていたら落ち着くもの…というイメージがあったため自分の体力のなさを嘆いたが、結果をみると熱中症は相当なダメージを長期間にわたって与えるということが改めてわかる。

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文=福島はるみ

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