電気自動車(EV)EVバッテリーメーカーCATL(寧徳時代新能源科技)の共同創業者で副会長の李平とその妻廖梅が、上海の名門大学である復旦大学に10億元(約196億円)の寄付を行った。新たに設立する研究機関を支援するためのもので、同大学が4月23日に発表した。
李は1985年に復旦大学の材料学部を卒業し、後にCATLの副会長に就任した。彼の妻も1986年に復旦大学の歴史学部を卒業していた。
復旦大学によると、新しい研究機関は「学敏先進研究院(Xue Min Institute of Advanced Studies)」と命名されており、世界レベルの研究者たちを集め自然科学と基礎研究に重点を置くという。
フォーブスが4月2日に発表した2025年版の「世界長者番付」では、自動車業界の世界トップ20のビリオネアのうちの9人が中国本土と香港の大中華圏の富豪で占められていた。香港市民である李の保有資産は現在73億ドル(約1兆円)と試算されている。彼は、2025年の世界長者番付の443位に入っていた。
自動車業界で最も裕福な人物は、テスラのイーロン・マスクで推定保有資産は3420億ドル(約49兆円)とされている。2位はCATLの創業者の曾毓群(ロビン・ゼン)で保有資産は379億ドル(約5兆4500億円)。3位は中国のEV最大手BYDの会長の王伝福(ワン・チュアンフー)で保有資産は264億ドル(約3兆8000億円)。