年収10万ドル(約1420万円)以上を目安に、高収入の仕事に特化した求人情報を提供するLadders(ラダーズ)によれば、2024年の米国ではリモートワークの求人数が四半期ごとに上昇を続けていたという。しかし2025年に入り、そうした求人の数は大幅に減少している。最近FlexJobs(フレックスジョブ)が発表した『Remote Work Economy Index(リモートワーク経済指数)』によると、高収入の仕事のシェアは30%減少し、リモート求人全体のシェアは7%減少している。
Laddersのアナリストは、関税やレイオフなどの外的要因が減少の原因である可能性が高く、リモートワークの仕事だけでなく、より広範な雇用市場に影響を与えていると結論付けている。しかし、多くの業界の求人が減少する中、FlexJobsが指摘した5つのリモートワークはこうした悪影響を受けておらず、2025年第1四半期で最も需要が高かった。
さらに、適正な給与額など報酬に関する情報を提供しているPayscale(ペイスケール)によると、これら5つのリモートワークの平均給与はそれぞれ10万ドル(約1420万円)を超えている。
1. シニア・プロダクトマネージャー
シニア・プロダクトマネージャーは、製品の設計、開発、発売、ライフサイクルを支える企業の頭脳的存在だ。扱う製品は技術的なものの場合もあれば、そうでない場合もある。この仕事は一般的に、エンジニアリング部門、マーケティング部門、カスタマーサクセス部門など、部門横断的にさまざまなチームと協力し、ビジネス目標を達成しながらユーザーの期待に応える製品の開発を目指す。
企業は、デジタル製品やSaaSの開発におけるビジネス戦略を推進するために、シニア・プロダクトマネージャーを積極的に採用している。
平均給与:13万3000ドル(約1890万円)
2. シニア・ソフトウェアエンジニア
エンジニアの大量解雇が話題になっているものの、シニア・ソフトウェアエンジニアは依然として必要とされている。シニア・ソフトウェアエンジニアは、エンジニアチームを率い、複雑な問題を解決し、システムを設計し、開発サイクルの戦略的責任者として行動する存在だ。
平均給与:12万8000ドル(約1820万円)