1. 趣味を仕事にすると、「趣味」ではなくなる
まずは現実を直視しよう。心から好きなことでも、それでカネを稼ぐとなると、「楽しいからやっている」ことではなくなる。これまで趣味だったことが最早そうではないと肝に銘じる必要がある。
退勤後の自宅での時間に、日中の仕事からの息抜きとしてかぎ針編みを楽しんでいたとしよう。だが、これをビジネスにするやいなや、自由に創造力を発揮できる、心配とは無縁だったくつろぎの時間ではなくなる。締め切りやノルマ、依頼主からの期待といった仕事ならではのプレッシャーが押し寄せる。
筆者は何も、「趣味を仕事にするのはやめておけ」と忠告したいのではない。試す価値はあるものの、それだけ大きな変化があるので、心の準備をしておく必要がある。それが私からのアドバイスだ。
2. 今の仕事を早々に辞めてしまう
「生活を支えている仕事を簡単に辞めるな」という金言をご存じだろうか?
これは、趣味を仕事にするケースについても、大いに当てはまる。この点については、どれだけ強調しても足りないくらいだ。とにかく、趣味から収入を得られるようになったとたんに、生活費を稼いでいた仕事を辞めるのは、絶対にやってはいけない!
新しく始めた事業に過剰な自信を抱く、という過ちを犯してはならない。確かに、数万円、十数万円という単位のカネが懐に入ってきたら胸が躍るだろう。だがこれは、趣味を仕事にした事業の長期的成長の度合いを図るのに適切な指標ではない。
事業というものは、立ち上げてから数カ月、場合によってはたった数週間で、多くの状況が変化することもある。得意先を失うこともあれば、あなた自身が趣味に対する意欲を失うこともありえる話だ。
まずは、継続的に収入が得られることを確認しよう。理想をいえば、見極めの期間は数カ月、場合によっては1年かけてもかまわない。継続的な収入が得られない場合でも、少なくとも、常連がついてくれたり、続々と注文が舞い込んだりしているのであれば、まずまず順調といえるだろう。
我慢強さがプラスに働くことを肝に銘じよう。ふたつの仕事を同時にこなすのは大変なのは分かるが、趣味から始めた事業と、そこから得られる収入を安定化させた上で仕事を辞めるという順番が基本中の基本だ。


