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2025.04.26 09:00

AIスキルよりも早く身に付けるべき、「創造的なコミュニケーションスキル」を手に入れる

Creative-Touch / Getty Images

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私たちは、もはや何が現実なのか見分けがつかない世代に生きている。しかし実は、それは本当の問題ではない。その核心は、生成AIツールのおかげで偽物が身の回りに溢れ、人間が生み出した本物の情報や表現を探し出すのが難しくなっていることだ。

ビジネスSNS「LinkedIn」のフィードをスクロールしているとき、明らかにChatGPTが書いたと思われる投稿を今週だけで何度見たことか。もっと最悪なのは、自分の投稿に対するコメントだ。AIが生成しがちな、ありきたりで、上から目線で説教臭く、しかも自己アピールにあふれた、何を伝えたいのか分からない文章を長々と書く人もいる。

AIコンテンツ症候群

クリエイター(そしてシニアレベルのビジネスリーダーでさえも)が同じプロンプト、決まりきったフレーズ、口調を頻繁に使い、パッと見ただけでAIだとすぐに見破れるような、生気のないロボットのようなコンテンツがインターネット上にはあふれている。

AIは、企業やクリエイター、フリーランスがより速くスケールし、より手軽にコンテンツを制作するのに役立っているが、その反面、私たちが目にするものを信頼したり、本当の人間的なコミュニケーションを取ったりすることが難しくなっている。

これは重大な問題だ。なぜなら、すべての人間関係は基本的に信頼と信用の上に成り立っているからだ。例えばビジネスの場で、模倣だと疑われたり、型にはまったテンプレート通りだと評されたりなど、信頼できる要素がないと受け取られると、ステークホルダー、顧客、潜在的なビジネスチャンス、そして収入を失うことになる。

退屈で画一的、信頼性の低いコンテンツであふれる海の中で際立つには、他の誰とも違う方法で生成AIを使う必要がある。海を覆うノイズを乗り越えて「正しい理由」で他人の注目を集めたいなら、あなたのスキルを活用する方法を知らなければならない。これは、あなたのブログや投稿が哀れなほど「過剰にAI化」されているからではなく、オンラインを通して真摯に価値を提供し、信頼を確立するためだ。

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翻訳=江津拓哉

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