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2025.04.24 18:00

その愛は独りよがり? 心理学者が教える「愛情表現を見直すべき兆候」2つ

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この結果は、愛情表現を一致させるために必要なのは直感に頼ることではなく、あなたが学んで実行できるスキルだと示唆している。よりよく意思疎通を図るために、新しい方言を学ぶようなものだと考えてほしい。最初は自然に操れないかもしれないが、意図すれば流暢に話せるようになる。

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そのためには、「どんなときに一番愛されていると感じるか」をパートナーに直接聞いてみるといい。相手が答えに迷う場合、5つの「愛の言語」を一緒に探ったり、クイズにしてみたりするのも手だ。あるいは、とても大切にされていると感じた過去の瞬間を振り返ってみるのもいいだろう。ほとんどの人は5つの「愛の言語」すべてをある程度は好意的に受け止めるが、うち1つか2つを最も重視する傾向があることを心に留めておいてほしい。

兆候2. 一貫して愛情を表現できていない

あなたはパートナーの「愛の言語」を突き止めたと思っているかもしれない。 それを受け止め、パートナーの表情が明るくなるのを目にしたこともあるだろう。だがその後、生活が忙しくなり、思いやりや一緒に過ごす有意義な時間が徐々に減ってしまっているのかもしれない。

これは、あなたが本当にパートナーの求める「愛の言語」を話していない2つ目の重要な兆候だ。愛情を一貫して表現していないのだ。

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専門誌『The Family Journal(ファミリー・ジャーナル)』に今年1月に掲載された研究では、相手が求めている愛情表現に本当に応えるには、意図と一貫性が重要であることが強調されている。大学生に恋愛関係についてインタビューした結果、最も重要なのは必ずしも使われている愛情表現の種類ではなく、愛情がどれだけ意図的かつ一貫して表現されているかであることがわかった。

つまり月に一度だけ「愛してる」と相手に伝えても、ささやかだがより意味のある方法で定期的に愛を肯定することほど相手の感情に訴えないのだ。予期せぬプレゼントは喜ばれるかもしれないが、パートナーの「愛の言語」が質の高い時間であり、あなたがパートナーと何週間も食事を一緒にとっていないのであれば、パートナーは心が離れていると感じるかもしれない。

意図はコミットメントと気配りを示し、約束を必ず守るという信頼感を生む。パートナーに「私はあなたにとって何が重要かを理解しており、一回限りでなくずっと向き合うつもりだ 」と伝えるものだ。

私たちは愛について、要件を満たせばチェックボックスにチェックを入れられるToDoリストのようなものだと考えがちだ。しかし、愛情表現は継続的に実践する必要がある。愛は植物への水やりと同じで、1回で永遠に成長するわけではない。定期的な手入れが必要なのだ。小さなことから始め、相手のニーズと一致しているだけでなく、確実な方法で愛情を示す必要がある。

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翻訳=溝口慈子

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