経済・社会

2025.04.22 11:45

30日停戦と30時間停戦から見えるプーチン大統領の思惑

Photo by Contributor/Getty Images

さらに、山下氏はロシア国内向けの計算として「イースターという宗教行事を利用して人心を集め、信心深いソフトな指導者の印象を国民に与える思惑がある」とも話す。プーチン氏は2023年1月のロシア正教のクリスマスの際も、36時間の停戦を一方的に宣言したことがある。

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一方、インタファクス通信によれば、ロシアのペスコフ大統領報道官は18日、ロシアとウクライナがそれぞれ米国と合意した30日間のエネルギー施設への攻撃停止の合意について、「1カ月の期間は終了した」との認識を報道陣に示した。エネルギー施設への攻撃停止は3月25日、米国がロシアとウクライナとの別々の二国間協議で合意したと発表されていた。山下氏はペスコフ氏の「30日間停戦」を巡るコメントについて「30日間の停戦を遵守したというパフォーマンス。ロシアは交渉のテーブルから離れていない、引き続き、交渉する意思があるというアピールだ」と語る。

そのうえで、山下氏は今後の展開について「プーチン氏も、いつかは停戦に応じなければいけないと理解している。ウクライナに突きつけている条件を最大限獲得するという目標と、トランプ氏がギリギリまで許容する時間という2つのベクトルがシンクロする時が停戦の時期だ。ただ、ウクライナの都合は完全に無視している」と語る。トランプ氏もウクライナ戦争の終結は、大統領選の時の公約だけに簡単には引き下がれない。山下氏は今後の展開について「上乗せ関税の90日間一時停止措置」のように、トランプ氏が停戦への仲介交渉の最終期限を設ける可能性もあるとした。

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文=牧野愛博

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