職場で自分らしさを二の次にすべき3つの理由
人は時として、まずい理由で職場で目立ってしまう。例えばZ世代は、自分の価値観を公言しがちで扱いづらいという理由で、採用担当者の間で評判が悪い。同じように、「自分らしくいよう」という決まり文句に従うのはリスキーだと、シャーマンは述べる。こうした態度は、採用面接でも、リーダーとして働く上でも、横柄でプロ意識に欠けると見られるおそれがあるためだ。
一見したところ、個性が重視される職場が魅力的に思えることは、シャーマンも認める。人々がみな正直でオープンでいられる環境は、誰もが望むものだろう。しかしこうした考えは、仕事における人間関係の現実を無視したものだと、同氏は主張する。
「思考や感情のなかには、共有することがプラスに作用しないものもある。率直になりすぎることは、不要な緊張を招きかねない」と、シャーマンは言う。「本音で語るリーダーがいいと人々は言うかもしれないが、彼らが本当に望んでいるのは誠実なリーダーだ。例えば、自分が正直ではないなどと大っぴらに公言するリーダーは無能だろう」。
シャーマンは、真正性については、意図と戦略をもって活用することが重要だと主張する。自分らしくいること自体を目標とするのではなく、プロフェッショナルとして力を入れるべきは、最高の自分を演出すること、率直さとプロ意識のバランスをとること、職場の人間関係の強化に努めること、キャリアの目標に合わせて行動を調整することだ。
「性格評価や行動インサイトは、自分の行動が、どのように職業上の評判を形成しているのかを理解する際に役立つ可能性がある。その結果、職場のダイナミクスにうまく入り込む戦略的なアプローチがとれるようになるだろう」と、シャーマンは述べた上で、自分らしさが有効とは限らない理由を3つ挙げた。
1. プロ意識:「職場では往々にして、一定レベルのプロ意識を保つことが不可欠だ。カジュアルすぎたり、個人の考えをオープンにさらけ出したりすることは、職場のカルチャーに適合しないおそれがあり、同僚や上司があなたをどう見るかに影響を与える可能性がある」
2. 対立回避:「企業という環境では、本当の自分を出すことが意見の不一致につながることがあり、とりわけセンシティブな問題においてはそうしたことが起こりがちだ。多くの人々は、個人の見解を内に秘めて調和を育み、居心地の悪いやりとりを回避している。自己表現とプロ意識の適切なバランスを保つことが、キャリアの成長を実現する鍵となる。本当の自分と組織の目標がどれだけ一致するかを慎重に見極められるプロフェッショナルは、自分の価値観に正直でありつつ、成功をつかむための好位置を保てるだろう」
3. キャリアの前進:「職場の期待やその規範に沿うことは、キャリアの成長につながる。上司や同僚は、確立され洗練されたこのようなイメージを高く評価する可能性がある。自分の役職に関して緊張感を持たないリーダーは、プロとしての資質の基準を下げかねない。チームメンバーからの尊敬や信頼を損ない、外部のステークホルダーとの関係にも悪影響が及ぶ可能性がある」


