4. 自分の過ちを認められる
健全な関係は過ちを避けたりはしない。大事なのは、過ちが起こった時にどう対応するかだ。2人が自分の行動に責任を持ち、責任転嫁せずに心から謝罪すれば、問題を解決し、感情面での安全を確保する余地が生まれる。
研究では、謝罪のタイミングと伝え方が重要であることが示されている。研究者らは、傷ついた相手が感情を表現し、理解されたと感じた後に謝罪するのが最も効果的だと指摘している。あまりに早くに謝罪することは、時に相手を見下げているように感じられることがあるが、まずは時間をかけて真に耳を傾けることで、研究者が「熟成」と呼ぶ状態、つまり相手が許しと再び心を通い合わせることにオープンな状態につながる。
片方が何に傷ついたかを言葉にし、もう片方が真の理解を示せば、信頼が築かれ、過ちが真剣に受け止められていることが示される。このような意味のあるやり取りの後に謝罪がくると、問題はもう起こらないはずとの思いを強くする。
あなたとパートナーがそれぞれに常に責任を取り、対立を通じて成長する意欲を示す準備が整っていれば、それは結婚生活を修復するにあたって必要な感情面での成熟と相互尊重を備えている強力なサインだ。
不確実性は終止符ではなく「反省を促すもの」
結婚生活においては、進むべき道が明確でないように感じられる時がある。明確な「イエス」「ノー」ではなく、その中間のような状態だ。本当に問うべきは「一緒にいるべきか」ではなく「より良いものを一緒に作り出すために、双方が意欲的に取り組んでいるか」だ。
人が時間と共に変化するように、夫婦関係も変化する。したがって、必要なのは必ずしも過去に戻ることではなく、恐れることなく明確な意図を持ってどうすればよかったのかに思いを巡らせることだ。
結婚について迷いが生じているなら、その不明瞭さは最終的な結論ではないことを知ってほしい。それは、関係を支えられるよう互いに成長できるかどうかを考えるきっかけなのだ。夫婦関係の修復は一筋縄ではいかないが、双方が関係のためだけでなく、自分自身のために成長することに前向きなら、これまでよりも永続的な本当の関係の始まりとなるかもしれない。

