海外

2025.05.01 10:30

「もっと見たい」欲を呼び起こす、世界最先端の北米スポーツビジネス

Chris Arjoon/Icon Sportswire via Getty Images)

学生スポーツもビジネスの対象に

プロスポーツだけでなく、学生スポーツでも、北米は次のフェーズに進んでいる。NIL(名前・画像・肖像権)の解禁は、学生アスリートに自身の人気を経済価値に変える術を与えた。学生アスリートを中心とした地域経済の循環は、新しいスポーツビジネスのモデルとして確立されつつある。

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Campus Inkは、大学アスリートが正当な報酬を得られるプラットフォームを提供しており、多くのスポーツとアスリートに対応している。​これにより、アスリートは自身のブランドを構築し、収益を得る機会を得ている。

NILが解禁されたタイミングでは、契約による収入格差がチーム内の不和を引き起こす可能性や学生アスリートがNILを通じて収入を得ることで、大学スポーツのアマチュアリズムが損なわれる可能性があった。その対応策として、多くの大学が学生アスリートに対する教育プログラムを導入し、NIL契約の管理や財務リテラシーを向上させることで、チーム全体の理解と協力を促進し、リスクヘッジを図っている。しかし、NIL解禁によるリスクは完全には解消されておらず、引き続き課題が残っているが、NIL解禁により学生アスリートが自身のブランドを活用して収入を得る機会が増えたことは、経済的自立やプロフェッショナルな経験の積み上げといった面で大きな効果をもたらしている。

学生のライセンス契約やスポンサーシップなど、アスリートの市場価値を示す評価指標「NIL Value」を掲示しているon2によれば、男性トップのテキサス大学のエースQBであるアーチ・マニングの年間価値は650万ドル(約8億円)と推定され、年間の収入は数億円に上ると報道されている。

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文=渡部優也 編集=安井克至

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