サイエンス

2025.04.20 16:00

2人を成長させるのに、ほぼ「投げかけられない」5つの質問

Perfect Wave / Shutterstock

『Family Process』に発表された2016年の研究は、このような感情的安全性を育むカップルは、悪循環から抜け出し、再びつながれることを示唆している。感情焦点化療法(EFT:Emotionally Focused Therapy)では、2人が互いの気持ちを認め合うことで、感情的安全性を築いていく。その際、「あなたがとても傷ついていることを感じる」、「あなたは圧倒されているようだ」など、相手を肯定するような言葉を用いる。

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これらの方法は、セラピー以外にも応用できる。優しく話しかけ、自分の言葉で理解を示してみよう。過去の争いを蒸し返すのではなく、今ここに集中すべきだ。日常生活では、本当に話を聞く、口調を柔らかくするといった小さな変化が、パートナーの感情的安全性につながる。

3. 「最近何か変化したことはある? 私はどうしたらいい?」

1年前、パートナーにとって重要だったことが、今でもそうだとは限らない。この質問はあなたが、パートナーの過去の姿ではなく、今の姿に注目している証拠だ。そして何より、あなたがパートナーに成長と変化の余地をつくっている証拠だ。

例えば、あなたが成功している一方、パートナーは仕事でストレスを感じている場合、優越感に浸るような言動は避けよう。その代わりに、「あなたが、もっとサポートされていると感じられるためには、私はどうしたらいい?」と質問できる。

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関係性における「理解されている」という感覚を調べた2017年の研究によれば、私たちはしばしば、自分自身の感情を他者に投影している。そして、他者の自分に対する見方は、自分自身の自分に対する見方と同じだと思い込んでいる。私たちは、他者は自分を実際以上に意識していると考えており、自分の思考や感情は実際以上に明白だと信じている。また、私たちはパートナーに対し、実際以上に自分と似ていると思い込んでいる。

その結果として私たちは、「パートナーはどれくらい自分を理解しているか」について、過大評価する可能性がある。

これらの思い込みを正すには、自分の感情を投影したり、関係の初期段階で形成された前提に基づいて行動したりするのではなく、アクティブリスニング(積極的傾聴)を実践し、「今のあなたが求めているサポートはどんなもの?」といった、明確化のための質問をすべきだ。

パートナーのニーズや視点は自分とは違うかもしれないと認識し、推測は避けよう。定期的に確認することで、過去の前提だけでなく、今の相手に合わせた対応が可能になる。パートナーはあなたが何を考えているかを「知っている」、あなたはパートナーを完全に理解している、といった前提を疑うことで、より深い意図的なつながりを生み出せる。

次ページ > 日常に支配され、コミュニケーションが減ると互いを「当たり前の存在」と思いがちに

翻訳=米井香織/ガリレオ

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