働き方

2025.04.17 11:30

自分自身にアポを取る時間管理術「タイムボクシング」で重要な仕事に集中する

OlgaPS / Shutterstock

「いつやるか」も計画するタイムボクシング

タイムボクシングは、シンプルだが効果的な時間管理テクニックで、カレンダー上に一定の長さの時間枠(ボックス)を設定し、1つのボックスにタスク1件かタスク群を割り当てる。終わりのないTo-Doリストを作成する代わりに、優先事項に取り組む時間として、自分自身にアポを取るわけだ。

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タイムボクシングの例を挙げよう。

午前9:00~午前10:30:自分の企画提案について熟考する
午後2:00~午後2:30:メールの返信を書く
午後4:30~午後5:00 :1日を締めくくって、終業前の日常業務を行う

タイムボクシングは、「何をやるか」だけではなく、「いつやるか」も計画するところが特徴だ。

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各タスクに対して時間を割り当てておけば、決断疲れが和らぐし、マルチタスキングも最小限に抑えられる。各時間枠の終わりには、次の仕事に向けて気分を切り替えることもできる。このように計画的に働く方法は、公私の境界線がぼやけがちなリモート勤務やハイブリッド勤務など、柔軟な勤務体制の人には特に向いている。

タイムボクシングが現代の職場で有効な理由

タイムボクシングは、単なる生産性ハックではない。マインドセットの転換だ。長々としたTo-Doリストを作成したり、ミーティング中にマルチタスキングをしたりする代わりに、タイムボクシングを取り入れ、次のようなことを心がけよう。

・自分のエネルギーサイクルに従う:頭が最もさえている時間帯(朝など)に、集中力を要するタスクを割り当てよう

・公私の境界線を引く:終業時のルーティンを決めて、1日の仕事を意識的に終わらせよう

・楽しみの時間を確保する:運動や趣味、休憩の時間を予定に組み入れよう。そうすると、ストレスの低下や満足度の向上に直結することが、リポートで示されている

マインドフルな生産性

このレポートは、サンサマの最高経営責任者(CEO)アシュトーシュ・プリヤダルシーの「2025年は、マインドフルな生産性が求められる年だ」という力強いメッセージで締めくくられている。

だからと言って、そのために仕事量を減らそうというわけではない。重要ではない仕事を減らし、重要な仕事に取り組む時間を増やすということだ。

今後に向けて、私はみなさんにこう訴えたい。燃え尽きて、仕事のペースを落とさざるを得なくなるのを待ってはいけない。タイムボクシングを活用し、自分にとって真に意味のある仕事を中心にするかたちで、1日のスケジュールを組み立て直そう。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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