スピアリングのファンシステムは2000kgのダウンフォースを発生させるという。コーナリング中に車体を路面に張り付かせるのには十分だ。さらにこのシステムは、F1マシンのように高速走行時に発生する空気の流れを利用するのではなく、強制的にファンで空気を吸い出すため、いかなる速度でも機能する。低速走行時でも、あるいは停止状態にあってさえも、同じ様に強力なダウンフォースが利用できるのだ。この吸引力は、ステアリングホイールに備わるスイッチで制御できることから、マクマーティはこのシステムを「ダウンフォース・オンデマンド」と呼んでいる。
マクマーティは今回、この目的のために専用に造られたテスト装置の台に車両を乗り上げることによって、世界初のスタントを成功させた。台の上で車載ファンの威力を最大にして車を停止させると、装置の台は180度回転し、スピアリングの車体は完全に上下逆さまで、反転した台に張り付いた状態になる。それから、運転席に座るマクマーティの共同創設者で最高経営責任者のトーマス・イェーツは、車を少しだが前進させて見せた。再び車が停止すると、装置の台はさらに180度回転し、上下が元通りになった車はゆっくりとスロープを降り、最後にタイヤから盛大に白煙を上げて世界初の偉業達成を自ら祝福した。


